栞られて彼の日留めしフリージア

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 雨戸を交換する際に家側に並んでいる鉢類が邪魔になるので、どかして他へ移動させねばと思いますが、今は海老根が咲いているのではて何処が良いかと思案中です。

海老根の横にいつもならフリージアも咲くのですが、今年は葉は出たものの花が咲きませんでした。昨年植木屋さんが大きな木を切ってくれたので日当たりが良くなったのが

良くなかったのでしょうか。

 

 海棠の花が終わって枝が伸び出す頃で、いつもなら小さい虫が付くのですが今年は

見かけません。そういえばボランティア仲間の一人も今年は未だ虫を見かけないと話していました。急に暖かくなった事と関係があるのかどうか。

 

 昨日内装屋さんの前髪に何か細い白い糸のような物が付いているのを見た電気屋さんが手で払ってやりましたが、取れません。よく見ると動くので何かの幼虫のようでした。ティッシュペーパーを渡して電気屋さんにとってもらいました。

それはそれは、そーっと潰さないように丁寧にティッシュに移すように取ってふわーっと包みました。

 殺生を好まない電気屋さんは虫も殺さぬいい男という言葉そのままの好男子だとちょっと感動しました。

 

 予定が頭に入っていると過信すると時にポカをするので、工事の日と私の予定日が

重ならないか確認の為手帳を開くと、はらりとフリージアの押し花が落ちました。

ただ挟んで置いただけなのに、色も留めています。庭には咲かなかったけれど、ここに

いますよと知らせたかったのかも知れません。

満天星(どうだん)の花鈴振るや寄りて見む

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 デイサービスへ行くという事が、主人の習慣に組み込まれたようで、迎えの来るのを心待ちするようになりました。今日は迎えが遅いので落ち着かない様子なのでじょうろに水を入れて渡してやると水遣りをして時間つぶしをしました。

 

 主人が出かけると入れ違いに、電気屋さんと内装屋さんが来て、細部を確認していきました。気温がどんどん上昇してきたのでお昼は久々にそうめんにしました。

 

 午後は書道ボランティアに出かけました。施設の裏門から入ると病棟へ続く道に満天星ツツジの植え込みが続いて白く可愛い鈴が沢山付いています。

 仲間が来るのを受付前で待っているとケアマネージャーさんが、今月のケアプランを持って来て、4月からポイント数が変更になり若干安価になる旨説明がありました。

 

 部屋に入ると主人は歌の本を開いていました。書道をするように声をかけると「書道なんて出来ないよ。」と言いながらも他のボランティアさんが準備してくれたので、

筆を持ちました。どう見ても施設に通うには若いと思われる人も参加しました。右手が麻痺しているようで左手で書きました。しっかり形も取れて上手に書けました。褒めると喜んで帰りには手を振ってくれました。

 

 ボランティアから帰ると、再び電気屋さんが今度はキッチンの工事屋さんと雨戸を取り付ける人とシンクセットの店から来たらしい女性がどやどやとやってきました。

女性が施工の助言をしていました。ここでも女性が活躍しているのだなと感心しました。

 

 工事の予定表が届いてキッチンと雨戸が23日から27日迄、内装は5月入ってから

になりそうです。

駆け足で過ぐる季節や海老根咲く

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 今日は風が強く洗濯物が激しく揺れて、取り込もうか迷いましたがそのままにしておきました。庭に出てみると海棠の花は終わり、桜草も薹が立ち終わりに近づいています。昨日はつぼみだった海老根が、咲き出しました。

 

 庭の右端と左端に分けて植えて有りますが、いつの頃からか右側は白い花、左は

薄紫の花の集団になりました。手入れいらずの丈夫な花です。開拓される前の山から

失敬して来たのですが、もともとは我が家の当たりも同じ山の一部だったに違いなく

土が海老根に適しているのだと思います。

 

 昨日も絵の先生と当時の山の風景を懐かしみました。竹の子や蕗やウドなどその気になればその気になれば穫る事が出来ました。山のすその田んぼ跡には芹も沢山有りました。海老根の季節になると若かりし頃ののどかな風景が思い出されます。

 

 時の流れの速いこと。今年の春はことさら急ぐように過ぎていくように見えます。

枕北嫗安らぐ春の暮れ

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 午前の部の絵画教室を終えて一度家へ戻る途中お向かいのご主人に呼び止められました。近所のOさんが亡くなられたと聞かされました。今朝のことだったようです。

夕方一緒にお線香を上げに行く約束をしました。

 

 家に入ると不在配達の伝票が入っていました。連絡先に電話を入れてまた出かけて3時半頃帰りますと伝えると「又出かけるの?暑いのに奥さんも大変だね。」とねぎらわれました。電気屋さんも3時半頃部屋の不要な荷物を片付けに来てくれると言いますし

忙しいなと思いつつ、午後の部へ出かけました。

 

 生憎都合の悪い人が多く、私とAさんだけでした。Kさんは腰を痛めたとかでやっ歩くと言った様子で月謝を届けに来てそのまま帰りました。3時半にお茶もそこそこに家に戻りました。着いて間もなくチャイムがなって出て見ると電気屋さんでした。「あ、旦那さんが帰ってきました。」そちらを見ると若い女性の介護士さんと二人で歩いて

帰ってきました。そのあとに宅配の人が来ました。

 

 空き箱を沢山玄関の中に積んでから、まず使っていない石油ファンヒーターを取り外し、ろくに使用しないミニコンポを運び出してくれました。シンク下のがらくたをゴミ袋にいれたり、ひとまず片付けておきたい物を箱に入れて、電気屋さんの倉庫に持って行ってもらいました。腰大丈夫ですかと気遣ってくれましたが、少々くたびれました。

 

 少し休んで夕食の支度をと思っていたら、裏のご主人と向かいのご主人が迎えに来て

Oさんの所へ出かける事に。すでに3人ほどご焼香をしていました。Oさんは99才4ヶ月との事で、もともと色白の方でしたが更に透き通るような肌で、安らかな良いお顔で眠っているようでした。数年前まではデイサービスや、入所されてからも書道の

ボランティアの時に参加されていました。最近は参加出来なくなっていましたが、お元気そうな姿を見かけました。

 

 娘さんが100才まで生きて貰うという願いは叶えられたと思います。昔美容院で一緒になった事があり、Oさんはスラックスの値段を一桁間違えて見て買ってしまった

が家人には内緒だと言っていたのを思い出しました。ついこの間の事のようなのに

静かに眠る姿が嘘のようです。

筆を持つ指の白さや八重桜

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 今日の書道ボランティアは2階の入所者さん達の所でした。4月に入ってインフルエンザの流行が収まったようで、入室前のうがいとマスクは要らなくなりました。手の消毒のみでエレベーターに乗りました。

 

 すでに2名ソファに座っていました。今日の話題はお墓の事で、そろそろ考えなければと、いいながら皆迷っている様子でした。かくいう私も考えが定まりません。

開始時間ぎりぎりまで話し込んでしまいました。

 

 今日は皆さん席に着いていて職員さんが硯も配っておいてくれました。「ふじの花」

「お花見」「端午」とか簡単な文字を選んで、一生懸命取り組んでいました。一枚でおしまいの人。何枚も書きなぐる人。丁寧に書く人。様々です。中には段を持つ人もいて見事な字を書いてくれます。

 

 長年入所している人で、達筆だった人が徐々に文字が崩れて来る事もあります。今日も長いつきあいのKさんが遅れて来たので「たんぽぽ」とかなの手本を渡しました。

以前は漢字4文字でも見事に書いていましたが、今日はたが、こになったり名前もひらがなにして考え考えでした。細く白い指先がゆっくりゆっくり筆を運んでいて淋しく

なりました。 

 皆さんにお別れをして振り返るとホールの入り口に華やかに八重桜の枝が飾ってありました。

 

 

桜草雨戸閉めつつ又明日

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 雨戸を開けるとき、閉める時、調度視線が合う位置に桜草が咲いています。我が家に来てもうだいぶたちます。小さい鉢一つだったのが花が終わる頃は鉢が狭くなって株分けをしました。これを何度繰り返したか、大きな鉢にも植えました。昨年は直に庭にも植えました。本当に丈夫な花です。今年は玄関横の庭にも株分けしました。

 

こちらはあまり日当たりが良くないのですが、昔佐渡から貰った桜草を植えていたことが有りました。風呂場やトイレの改装工事で庭を踏み荒らされていつの間にか無くなったのでした。どうぞ根付きますように。

 

 姪(一番上の姉の娘)の誕生日だと気がついて慌ててメールをしました。日曜日なので家族そろってお祝いをしているだろうなと思いながら。この頃日にちが頭に入らなくて、というか頭が働きが鈍くなったのかも知れません。

 

 先日見舞いに行ったSさんのその後も気になってOさんに電話を入れてみました。病状は一向に良くならないようで、早く、早くを繰り返して家に帰りたいようだと言います。体をベッドに固定されているのも気に入らず、外してと大きな声を上げていたとか。娘さんが特に治療もしないので、他の病院を探しているそうです。良いなと思うところは定員いっぱいだそうで、なかなか難しそうです。

 

 

若布炊く緑の黒い髪何処

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 今日は冬用の掛け布団から薄めの布団に入れ替えました。カバーを外して洗って

干しました。ついでに押し入れの整理をして居間にある小物を一時避難場所を確保

しました。捨てる物が今日も多く出ました。

 

 昼近くまで作業して、くたくたです。昼食後ギャオのドラマを観て体を休めました。

疲れが出て時々うとうとしてしまいます。3時過ぎに電気屋さんが床のサンプルを持って来ました。サンプル帳を眺めても迷うばかりなので、今日はエイっと決めました。

 

 出来るだけ物を少なくして欲しいと言いますが、これ以上は体力が持たないと言いますと、電気屋さんの倉庫に一時荷物を預かってくれる事になりました。手をつけ出すと

あれもこれも追加が出て、予算を遙かにオーバーしてしまいました。

 

 電気屋さんが帰るともう夕食の準備の時間になっていました。簡単に常備菜共同購入三陸の若布をさっと湯通しして、ポン酢の和え物を加えました。若布は良く食べる方ですが私には効き目が無かったようです。黒髪の時期が同年代の人に比べて短かったと思います。我が姉妹も早白髪ですから遺伝なのでしょう。