おぼつかぬ夫の足元小判草

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 今日は主人の定期検診日で、嫌がるのをあの手この手で着替えさせて、表へ連れ出しました。病院への小径沿いに小伴草が小判をぶら下げてゆらゆら揺れていました。繁殖力が旺盛で、向かいの駐車場にも沢山小判が揺れていました。

 

 前屈みながら自分の足で歩けるので助かります。後ろを歩く私の方が腰がぎこちなく

どちらが患者かと可笑しく思いました。病院が近くて幸いです。病院には先客がいましたが、先によばれました。

 

 変わりないですかの問いに、足の甲に浮腫が見られる事を告げました。一通り診察をして、血圧が低いようなので、薬を1錠減らすとの事。浮腫は暫く様子を見ましょうとの事ですが、レントゲン、心電図、血液、尿の検査をしました。

 

 薬局で処方箋を出してから、後で取りに来ますと言って家へ帰りました。頃合いを見て外へ出ると内装屋さんが尋ねて来たところでした。ピクチャーレールに吊す絵の重さを量りに来たのです。15㎏の所、絵は9㎏でOKでした。念のため量ってくれたのです。

レール2カ所分と付属のワイヤー等を注文しました。

 

 午後電気屋さんが見積もりを届けに来ました。これですべて完了になります。改めて見積もり書を整理して請求書を出してくれる事になりました。「サラダ食べますか?」

「食べます。」と言うと、車に戻ってビニール袋に野菜サラダ用に数種類の野菜が入って入るのを差し出しました。農家に寄って買ってきた物を分けてくれたのです。

 

 早速昼食に、レタス、水菜、ルッコラ等を手作りドレッシングで和えて食べました。

暫くぶりのルッコラの香りと苦みが効いてもりもり食べました。ご馳走様でした。

さあれど貰えば嬉しカーネーション

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 昨日届いたカーネーションのお礼に息子に電話を入れました。お店のノルマなのだそうです。何でも構いません私はカーネーションが貰えて嬉しいです。おまけに無精な息子の声が聞けるのですから。

 

 ただ残念なことに、カーネーションの梱包が悪かったのか、配送の不手際か、鉢を取り出した際に折れた花やつぼみがバラバラと落ちました。息子には伏せておきました。

最近配送の人手不足が取りざたされていますし、この時期カーネーションの配送の大忙しの事でしょう。

 

 今日は、先生が届けて下さった条幅の用紙に書いてみようと、長い下敷きを敷いて

太筆を下ろして挑戦しました。墨汁を更に墨で摺りました。濃くすると伸びないと聞いていたとおり、かすれて仮名の連綿が上手くいきません。少し水で薄めて見ました。

 

 四苦八苦しながら、なんとかそれらしい形になったかという段階で、一枚見て頂くことにしました。床に四つ這いになって書くのも結構疲れます。原寸の文字も一枚

仕上げました。原寸の方が慣れているので楽ですが、一度は条幅の作品にも挑戦してみましょう。

乗り遅れ吹かれても良し若葉風

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 風邪が快復しても時々鼻の奥が臭く感じるので、土用は午前中の診療と気がつき

診察カードを探して、財布に入れ、お昼までに帰ると言い置いて出かけました。

 

 受付に行く前に、待てよ保険証を持って来てないぞ、絶対持ってないぞと確信して

おずおず申し出ました。「保険証を忘れたので10割お支払いして、後で持って来てもよろしいでしょうか。」と言いますと少しお待ち下さいとカルテを調べてくれました。

 

 「2年前なので、今日中にお持ち頂けますか?」私が渋ると奥へ行き先生にお伺いを立てたらしく今月中にお持ち下さい。」になりました。診察の結果は状態は軽く鼻に吸入をして薬の処方箋を出してくれました。

 

 スーパーに寄って切らしていた食材を買い100円ショップに寄りキッチンのふきん掛けやフック類、突っ張り棒などを仕入れました。リュックの紐がビリッと音がしました。糸が切れかかっていたのを思い出しました。底に手を回して押さえながら駅に急ぎました。駅ビルの中の店に寄り携帯用のリュックが無いか聞くとパソコンで在庫を

調べてくれました。生憎切らしていると言います。

 

 あきらめてそのままバス亭へ行きますと、誰もいません。時刻表をみると出たばかりのようでした。お店に寄らなければ良かったとベンチに崩れ落ちました。背中の重みから解放されて、心地良い風が吹いてきました。10分後にはバスが来ました。

 

 家の近くまで来ると、リュックの心配ばかりしていて気がつかなかったのですが100円ショップの大きな袋の底に穴が開いて突っ張り棒が落ちかかっていました。ようよう

家の門扉にたどり着くと主人が立っていました。

 

 玄関に大きな段ボール箱が置いてあって「おとうさんが受け取ったの?」「俺じゃないよ。」多分受け取って表へ出ていたのだろうと思います。次男からのカーネーションの鉢のプレゼントでした。

 

 

花菖蒲花咲かじいと名乗る人

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 朝9時過ぎに内装屋さんが仕上がったカーテンを取り付けに来ました。落ち着いたモスグリーンの地で満足です。主人に聞くと好きじゃないと言います。赤い方が良いの?と聞くとわからないと言います。それほど関心があるわけでは無いので良しとします。

 

 電気屋さんも確認に来ました。クロスの一部がほんの少し皺が伸びない部分を気にしていました。下地の板が古くて波を打っていると言っていた部分です。やり直しますよと言いましたが、机のかげで足元なので私はこのままで気にならないといいました。

 

 壁に傷をつけたくなくて額類を未だかけずにいましたので、ピクチャーレールにしたいと話すと内装屋さんが見本を届けてくれると言いました。この際出費は覚悟で取り付けて貰う事にしました。

 

 午後、香典返しのカタログから選んでおいたキッチンワゴンが届きました。組み立てる材料一式段ボール箱に入っていました。主人にも手伝って貰って説明書通りに何とか組み立てられました。終了後に気分が悪くなり暫く休みました。

 

 収納部分の扉を開けると塗料の匂いが強く、この匂いで気分が悪いのだと気がつきました。暫く扉を開け放しておいて匂いを蒸発させなければと思います。

 

 夕方チャイムが鳴って出ると「花咲かじじいです。」と名乗りました。Oさんのご主人だとドアを開けると、花菖蒲や芥子の花などを手に持っていました。Oさんのご主人は野菜を持って来た下さるときは「八百屋です。」とか言う照れ屋さんです。

 

 私が絵を描くのを知っていて、時々畑の花を届けて下さいます。無くなったSさんへもよく野菜等を届けていたので、突然の死を悼んでいました。

 

春雷や電話行き交ふ昼下がり

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 主人を送り出してから洗濯物を外に出しましたが、時々心配で外を眺めました。

湿度が高く外に出しておいてもしょうが無いと室内に移しました。とたんに雨が降り出しました。

 

 友人の訃報を食事会仲間に知らせようと、まずはNさんに電話しました。Nさんとは入院見舞いの途中に会っていたので、それほど驚きはしなかったと思います。次にOさんに電話を入れましたが不在のようで留守電に用件のみ吹き込んでおきました。

 

 Uさんは伝えても理解するかどうかわからないのでOさんから伝えて貰おうと思いました。Fさんも不在でした。そのうちものすごい雷の音がしました。滞在時間は短かったのでほっとしました。昼食を済ませる頃には日が出て来ました。

 

 ボランティアに出かけるとKさんは雷が鳴ったので用心をして長靴で来ました。Hさんは風邪でお休みでした。主人も嫌がる様子もなく素直に4文字のお手本を見て書いていました。終了しても私と帰ると言いませんでした。

 

 家に帰るとOさんから電話が入りました。留守電を聞いてのことかと思いましたら

留守電は入っていないと言います。Sさん宅に何度か伺ったがいつも不在なので私に聞けばわかるかと電話をくれたようです。亡くなったと聞いて絶句状態でした。

 

 私が失念していた連絡する人を挙げられたので、Oさんにお願いしました。

夕食の準備を始めると電話があり、Fさんからでした。お向かいのOさんから話を聞いたとの事。ウオーキングや庭仕事だったようです。彼女は入院の事を知っていたので

それほど驚きませんでした。ご遺族の意を汲んで自宅へ押しかけるのは遠慮する事を

皆さん了解してくれて安心しました。

 

 気がつくと主人の着替えをと椅子に乗せておいた衣類はそのままになっていて、主人に着替えるように促しました。台所から振り返って見ると普段着のカーデガンの上に

今脱いカーデガンを重ね着していました。ああ。

友逝くや白き薔薇垣濡れそぶる

       

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 書道に出かけるまでに雨は小止みになりました。今月から会館担当理事さんが変わり

表札を確かめて郵便受けの中から鍵を受け取りました。新しく越してきた家で住人の顔は知りません。会館に近いので私は助かります。

 

 今日は2名欠席でしたがS田さんは雨の中でもバイクで参加です。今月は昇級試験があるのでより真剣に取り組まねばと思います。神奈川独立展は8月が締め切りだそうで

本阿弥切れの和歌を条幅に書いて出してはどうかと提案されました。紙の見本と先生のかつて出展した作品を参考にと貸して頂きました。

 

 夕方友人の通夜に出かけるので主人の夕食を早めに用意して時間になったら食べるようにと念のためメモも書いておきました。私もついでにおにぎりを一つ作って出がけに

食べました。Oさんとは別行動で一人で斎条へ出かけました。

 

 以前行った事があったので場所は承知していましたが、センター北駅からのほうが近いらしいのでセンター北駅で下りました。あまり早く行ってもと駅内のベンチで暫く休みました。さてと駅を出て区役所通りを目指して歩きましたが不安になって通りの人にたづねるとスマホを出して調べてくれて指さした方角へ行きました。

 

 行けども行けども建物は見当たらず、車の誘導をしている人に聞くと申し訳なさそうにしらなとのこと。その先もなかなか人に会わずようやく行き会った男性に聞くと

スマホで調べてくれました。何と全く反対方向へ来ていました。向かい側の道をもどれば行けるとわかりました。汗をかきかき息ははあはあでようやくたどり着きました。

 

 読経が聞こえていて通夜は始まっていました。供物類は一切お断りと聞いていましたが一応お包みしてバッグに入れていましたが受付には参拝者カードに記入するだけで

誰も香典を出している様子はありませんでした。Oさんが私を見つけて隣の席へ手招きしてくれました。通夜の後友人にお別れを言いました。ふっくらした笑顔の遺影を見てご遺体と対面するとその変貌ぶりに驚きました。短期間にやせ細ってしまいました。

 

 家に一人残した主人が気がかりで、ご遺族に挨拶もそこそこに会場を後にしました。

バスに間に合うように急いで歩きなんとか間に合いました。家の近くまで来て白い薔薇の生け垣を見てほっと一息つきました。昼には小雨に濡れていましたが、夜目にも白く

咲き満ちています。友人はもういないのだなと不思議な感覚に襲われました。

雨小止み勢いづくや四十雀

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 昨日湯上がりの主人の着替えを手伝っていて足の甲がふっくら盛り上がっているのに

気がつきました。本人はどうと言う事もない風ですが、ネットで検索すると高齢者に多いとか、水分の排出が出来ないからとか、他に病気がある場合もあるとか、怖いこと

が出て来ます。

 

 連絡帳に足の甲がむくんで気になると書いておきました。今すぐどうと言う事もあるまいと気を取り直して片付け事に取りかかりました。座敷にはみ出していた小物達も

少しづつ収まるところに収まって来ています。

 

 昼に豚バラ肉の料理がマンネリになっているので、クックパッドでレシピ検索して

超簡単な焼き肉を見つけました。「めんつゆマヨネーズ焼き」なるものです。

肉200グラムをフライパンで大さじ3杯のマヨネーズで炒めるのです。火がとおったら

めんつゆ大さじ4杯を入れて混ぜます。仕上げにごま油小さじ1杯回しかけて出来上がり。千切りキャベツとトマトのくし切りを付け合わせました。簡単な割に超美味です。

 

 昼過ぎ外の様子を見ると雨は小止みになっていました。四十雀がツツピーツツピーと

声高に仲間と会話していました。かなりの会話のパターンが解読されているそうで

話の中身がわかったら楽しいだろうなと思います。

 

 主人が帰って来て迎えに出るとまた小雨が降り出していました。介護士さんの話では

リハビリ課で主人の足を見て貰ったら、押すと痛みを感じるが歩くのにも差し障りがないようなので様子を見ましょうとの事でした。寝るとき足を高くして寝ると良いですよとも言っていました。