まだ日中は蝉の声が聞こえますが、日が落ちるとコオロギの声も聞こえて来ます。
庭の草陰に姿を見ることもありますが、まだカメラに納められません。
昔はお風呂の焚き口あたりに入り込むこともありましたが、今はスイッチを押すだけで風呂が沸きます。なかなか家の中まで入って来られません。
庭木をほとんど切ってしまいましたが、丈の低い草はそこここに生えているので、コオロギが暮らすには充分なのでしょう。朝雨戸を繰ると、夜通し鳴いていたのか、かすれ声が聞こえます。
母や祖母からコオロギは「裾(すそ)取って肩継げ」と鳴いていると聞きました。
冬の来る前に、肩の破れや弱ったところを裾回しの見えない部分の裂を取って継いで
備えるようにと教えているのだとか。コオロギを「綴れさせ」ともいいますから、一般的に言い伝えられてきたのでしょう。
まだ残暑の日もあるので冬支度をする気にはなりませんが、あっという間に時間は過ぎていくので、寒くなって穴の明いた靴下やセーターの虫食いなどに慌てる事の無いように心がけておくべきでしょうね。