彼岸花郷の墓には削り花

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 数日前に、ひょこひょこ首を出していた彼岸花ですが、その後成長したか気になって

傘をさして見に行きました。まばらに首を出していたと思ったのですが、小径に沿って

一列に並んで咲いていました。毎年その名の通り忘れずに彼岸には花を咲かせます。

花の時期は葉は見えず花が終わると葉が出てくるから不思議です。

 遠い記憶に、田舎の墓には経木で作ったカラフルな彼岸花に似た花が供えられていた

と思います。今でも東北では親戚中の墓に供えるため、花の無い春の彼岸に安価な削り花を供える所もあるようです。

 経木といえば、子供の頃、お祭りの出店でするめイカに切り目を入れて鉄板で焼き

醤油だれにつけたのを経木に挟んで売っていました。イカと醤油の焼けた匂いに食欲をそそられたものです。あんな素朴な味が時々恋しくなります。考えてみると贅沢な食べ物かもしれません。スルメは高価になり、経木はプラスチックに取って代わられていますから。