針箱に絡み合う糸綴れさせ

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 靴下の穴をかがろうと針箱を取り出しましたが、黒い木綿糸が見当たらず、針刺しの缶をあれかこれかと蓋を開けてみました。肝心の糸を見つける前に、加賀指ぬきをかがった時の絹糸に目が止まり、ついでに作りためた指ぬきを取り出して我ながらよく

かがった物と思い返しました。亡き母が着物の仕立てをしていたので、色々な色の絹糸

を生前にもらい受けていたので、指ぬきをかがるのにつかいました。本を便りに見よう見まねで作ったのでお世辞にも良い出来とは言えませんが、私なりに苦労して模様をかがったので愛着があります。時々スカーフリングとして利用します。いくつかプレゼントしたので、あまり残っていませんが、こうしてたまに眺めてはにんまりしています。

でも新たに作ろうとすると糸が足りないかもしれません。母が亡くなって二十数年経ちますが、まだ残り糸を見ては思い出に浸る事が出来ます。

 靴下の穴は塞ぐことなく、又の日に繰り延べにします。繕っても長くは持たないので

3足束で買った方がいいかな何て無精な考えも浮かびます。