雨凌ぐ草の庵にちちろ泣く

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 昨日から一転、初冬を思わせる寒い朝になりました。雨もしとしと降っています。

昼近く、雨の様子を見ようと戸を開けると、切れ切れにぎいーっ、ぎいーっと虫の鳴く声がします。姿は見えません。草むらに潜んでいるのでしょう。

 草葉の陰という言葉からふいに田舎の墓の事が思い浮かびました。昨日私の実家の方の菩提寺から本堂の建て替えのための檀家総会が開かれるとの通知が届きました。建築の設計図と費用の見積もり書と、費用の捻出を檀家の戒名、院号、軒号、居士・大姉、信士・信女、仏なし(墓地だけの檀家)別に、各戸80万、60万、40万、30万、20万の寄付の協力をとの議案のようです。出欠の葉書も同封されていました。

 総額6億6千8百万円集めたいようです。我が家は院号なので80万円の口ですが、私は嫁いだ身です。お盆の供養を毎年お願いしているので名簿に載っていて寄付依頼が届いたのでしょう。

 亡き兄の家族の元にも通知が行ったと思いますが、末っ子が長男でまだ結婚したばかりの若い所帯です。果たして大金の寄付が出来るかどうか、心配になります。総会でこの案は多分可決される事でしょう。事前に総代の人達と相談の上の事でしょうから。お寺の事情もあるでしょうが、なべて等しく寄付金を負わせるのはいかがな物かと思うのですが。