幼子の手の温もりや冬日向

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 共同購入のフルーツをあてにしていたのに12月はお休みでした。野菜の無人販売の所へ散歩がてらよりました。不揃いのみかんや金柑、柚など並んでいました。リュックに入れて、少しでも日光を浴びようと遠回りして下根公園横を通りました。

 

 公園に赤や白の帽子が見えて保育園の子供達が遊びに来ているようでした。公園への坂道を上って行くと沢山の園児達が走ったりブランコに乗ったりしているので、中で休むのは断念して、出口から外へ出るとフェンスぎわにいた子達が「こんにちわー」と

声をかけてきました。私もこんにちわと返事をすると数人の子供達が寄ってきて

 「あのね、うちのおばあちゃんが膝を怪我したの。」「うちのおばあちゃんは風邪を引いて手術したの。」「これ僕のお父さんが作ったの。」とズボンを指す子。

 「私おばあちゃんが二人居るの。」「僕お父さんが10人いるの。」「私はおばあちゃん一人。」つぎつぎと話しかけてきます。しまいに手を差し出して握手を求めます。柔らかなお手々が次から次と私の手を握ります。「こんどお父さんが11人になるよ。」?この男の子は最後まで私の側を離れません。父子家庭なのだろうかとちょっと

気になりました。

 保母さんが「向こうに氷が張っているよ。」と子供達の気を他へ向けようとしました。「どうも有り難うございました。」と丁寧にお礼を言われて恐縮でした。

 いつまでも子供達が見送ってくれて「バイバーイ」と曲り角まで手を振っていました。なんて可愛い子達でしょう。このまま素直な良い子に育ちますように。