平安の熱き恋歌初硯

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 昨日は書き初めが出来なかったので、今朝は一番に硯を出しました。競書の課題

仮名Ⅰと仮名Ⅱを練習してから、本阿弥切れに取りかかりました。古い法帖の上に文字も小さいので、筆使いを追うだけで精一杯です。今はとにかく多く書き散らす事に重点をおく時と自分に言い聞かせて、まずい部分があっても書き飛ばしました。

 

 文字の形にとらわれていましたが、落ち着いて文面を見れば何とまあ、小野小町さんの恋歌なのでした。「うたたねに こひしき人をみてしより こひしゆめといふものは

たのみそめてき」と言った調子で、つぎつぎと続いています。

 

 筆を置いて現実に返れば、おせちのお重の中の整理して、三重から二重に減らし

たり、おじやの具に転用しようとかちまちました生活が待っています。

 十二単ならぬ、下着を重ねネックウオーマーに割烹着と着ぶくれた我が身が滑稽

で苦笑してしまいます。