乙女らのさざめき行くや春の風

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 裾上げを依頼したパンツを取りに行くべくバス亭へ向かうと途中の駐車場から

若い女性4,5人急ぎ足で出て来ました。楽しそうに話しながら駆けて行きます。バスの時間を気にしての事かと見ていますと、通りの一本手前の角を曲がって行きました。

 

 若いというのは何と良いことでしょう。姿勢も気にせずとも真っ直ぐで足取りも軽やかで、声さえも透き通って心地良く響きます。見送る私はといえば彼女たちが消えた角までたどり着くにも前屈みになるのを堪えて、背を空から吊られるようにイメージしながら足を押し出す涙ぐましい?努力で疲れます。

 

 10時は外出するのに良い時間とみえて、バス亭には長い行列が出来ました。後ろに

近所の顔見知りの女性も加わりました。ある人に、彼女は良く出かけるようで出先で

良く会うと話したところ、「ということは貴女も良く出かけているという事ね。」と

一本取られました。

 

 外出嫌いと自認している私なのでそんなに出歩いていないと思っていたのですが、主人が車に乗らなくなってから必要に迫られて出かけたり、サークルの用事や、展示会等で度々敬老パスのお世話になっているのでした。

 

 パンツを受け取り、東急に寄って少し買い物をしてクレジットカードに溜まったポイントで支払いました。何年もカード経由せずにTV視聴料や電話料金を引き落とししていたのが悔やまれます。

 

 帰りのバスで下りた人達の中に、暫く会ってなかった知人を見かけました。杖をついていました。ああ昔は皆若かったのにと少し気が滅入りました。

 いやいやまだまだ頑張らねばと気合いを入れて足を運びました。