要る要らぬ捨つれば軽し雪柳

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 私は本は図書館で借りて読むのが専らだったので、家にはあまり蔵書はありません。

それでも長い年月の間にはいくらか溜まっていたようで、黄ばんでしまった物は資源ゴミに何度か出しました。もうないかと思っていましたが、買い取り屋さんが来る前に

床の間を占領しているブリタニカ百科事典を玄関まで運んでおこうと取りかかってみるとまだ数冊残っていました。

 

 カバーが掛かったままで比較的綺麗なので、惜しい気もおきましたが、いつ読めるかもわからないし、潔く処分する事にしました。ブリタニカは重くて3,4冊持つのがやっとでした。何度も往復して玄関に積み上げました。残るのは居間にあるほんの数冊。

 

 モーパッサンモーム、ギャリコ、山本周五郎アンデルセンの「絵のない絵本」

臼井吉見の「安曇野1~5」といったところです。なんとなく残っているのです。山本周五郎物は通勤電車で読むのに手頃でした。繰り返し読みました。

 

 もうこの先物は増やすまいと言い聞かせています。自分に。家のまわりも古い木を

ばっさり切り払ってしまいましたし。花の咲く木が無くなって淋しいと思っていましたら、雪柳が切り詰められたものの白く可憐な花をつけています。

 

以前グーグルのストリートビューが我が家近辺も撮影して行きました。ネットで我が家を探してみると門扉横に白い花をつけた雪柳が写っていて確かに我が家だと感動した事を思い出しました。