友逝くや白き薔薇垣濡れそぶる

       

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 書道に出かけるまでに雨は小止みになりました。今月から会館担当理事さんが変わり

表札を確かめて郵便受けの中から鍵を受け取りました。新しく越してきた家で住人の顔は知りません。会館に近いので私は助かります。

 

 今日は2名欠席でしたがS田さんは雨の中でもバイクで参加です。今月は昇級試験があるのでより真剣に取り組まねばと思います。神奈川独立展は8月が締め切りだそうで

本阿弥切れの和歌を条幅に書いて出してはどうかと提案されました。紙の見本と先生のかつて出展した作品を参考にと貸して頂きました。

 

 夕方友人の通夜に出かけるので主人の夕食を早めに用意して時間になったら食べるようにと念のためメモも書いておきました。私もついでにおにぎりを一つ作って出がけに

食べました。Oさんとは別行動で一人で斎条へ出かけました。

 

 以前行った事があったので場所は承知していましたが、センター北駅からのほうが近いらしいのでセンター北駅で下りました。あまり早く行ってもと駅内のベンチで暫く休みました。さてと駅を出て区役所通りを目指して歩きましたが不安になって通りの人にたづねるとスマホを出して調べてくれて指さした方角へ行きました。

 

 行けども行けども建物は見当たらず、車の誘導をしている人に聞くと申し訳なさそうにしらなとのこと。その先もなかなか人に会わずようやく行き会った男性に聞くと

スマホで調べてくれました。何と全く反対方向へ来ていました。向かい側の道をもどれば行けるとわかりました。汗をかきかき息ははあはあでようやくたどり着きました。

 

 読経が聞こえていて通夜は始まっていました。供物類は一切お断りと聞いていましたが一応お包みしてバッグに入れていましたが受付には参拝者カードに記入するだけで

誰も香典を出している様子はありませんでした。Oさんが私を見つけて隣の席へ手招きしてくれました。通夜の後友人にお別れを言いました。ふっくらした笑顔の遺影を見てご遺体と対面するとその変貌ぶりに驚きました。短期間にやせ細ってしまいました。

 

 家に一人残した主人が気がかりで、ご遺族に挨拶もそこそこに会場を後にしました。

バスに間に合うように急いで歩きなんとか間に合いました。家の近くまで来て白い薔薇の生け垣を見てほっと一息つきました。昼には小雨に濡れていましたが、夜目にも白く

咲き満ちています。友人はもういないのだなと不思議な感覚に襲われました。