乗り遅れ吹かれても良し若葉風

            f:id:yuyakereiko:20180512195618j:plain

 風邪が快復しても時々鼻の奥が臭く感じるので、土用は午前中の診療と気がつき

診察カードを探して、財布に入れ、お昼までに帰ると言い置いて出かけました。

 

 受付に行く前に、待てよ保険証を持って来てないぞ、絶対持ってないぞと確信して

おずおず申し出ました。「保険証を忘れたので10割お支払いして、後で持って来てもよろしいでしょうか。」と言いますと少しお待ち下さいとカルテを調べてくれました。

 

 「2年前なので、今日中にお持ち頂けますか?」私が渋ると奥へ行き先生にお伺いを立てたらしく今月中にお持ち下さい。」になりました。診察の結果は状態は軽く鼻に吸入をして薬の処方箋を出してくれました。

 

 スーパーに寄って切らしていた食材を買い100円ショップに寄りキッチンのふきん掛けやフック類、突っ張り棒などを仕入れました。リュックの紐がビリッと音がしました。糸が切れかかっていたのを思い出しました。底に手を回して押さえながら駅に急ぎました。駅ビルの中の店に寄り携帯用のリュックが無いか聞くとパソコンで在庫を

調べてくれました。生憎切らしていると言います。

 

 あきらめてそのままバス亭へ行きますと、誰もいません。時刻表をみると出たばかりのようでした。お店に寄らなければ良かったとベンチに崩れ落ちました。背中の重みから解放されて、心地良い風が吹いてきました。10分後にはバスが来ました。

 

 家の近くまで来ると、リュックの心配ばかりしていて気がつかなかったのですが100円ショップの大きな袋の底に穴が開いて突っ張り棒が落ちかかっていました。ようよう

家の門扉にたどり着くと主人が立っていました。

 

 玄関に大きな段ボール箱が置いてあって「おとうさんが受け取ったの?」「俺じゃないよ。」多分受け取って表へ出ていたのだろうと思います。次男からのカーネーションの鉢のプレゼントでした。