明けぬれば我より先に蝉の泣く

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 昨夜は疲れているはずなのに眠りが浅いのかしばしば目が覚めました。いつもならトイレに起きても直ぐに又バタンキューでした。何を考えるでも無いのに何か夢うつつに

考えているようでした。4時過ぎだと思うのですがトイレに入るとミンミンと蝉の声が聞こえます。未だ暗いうちから鳴くのかと玄関の方を見ると外は明るくなっていました。

 

 熟睡をあきらめて、起き主人のシーツや枕カバーを洗いました。もう使うことは無いのです。昨日は起きようと思っていたところに電話が鳴り何事と出て見ると病院からで直ぐに来てください。どれぐらいで来れますか。とせき立てます。主人が呼吸が止まり

心臓マッサージをしてその後人工呼吸器をつけていると言います。

 

 長男に電話を入れると調度仕事が終わったところだと言ってすぐ帰って来ました。二人で病院へ行くとICUに入っていて沢山の計器類に繋がれていました。血圧がなかなか上がらないらしく主人は薄めを明けた状態で反応がありません。

 

 病室の見回りと見回りの間に呼吸を詰まらせて自分では呼吸を回復できなかったか

脳梗塞を起こして呼吸が止まったのかわからないのだそうです。4分以内に呼吸が戻れば脳にダメージを与えないのだそうですが、4分をオーバーしていたのか見極められないようでした。

 

 次男も駆けつけて、ベッドの周りで見守りましたが、同じ状態が続いているので次男を仕事の事もあるので帰らせました。5時に主治医の経過説明がありましたがまだ時間があると思い長男を家で休ませようと帰しました。

所が看護師さんが長男に電話を入れて次男をも呼ぶように薦めたようで、西多摩の家に着くなりまた病院へ引き返してきました。

 

 次男が着く前に、主人の点滴を外したので血圧がどんどん下がり主治医が側にいて

死亡宣告をしました。遺体の清拭をしている間に葬儀社に連絡を取り遺体の引き取りを

依頼しました。事務的な作業に追われて主人が亡くなった実感がわきません。

 

 安置所で医師や看護師さんが焼香をして見送ってくれました。看護師さん達も信じられない面持ちでした。

 

 今日の午後葬儀屋さんが自宅に来てくれて、部屋、祭壇、など細かく見積もりをしてくれました。僧侶の手配もしてくれることになりました。ざっと見積もりの合計を

見て仰天しましたが、仕方が無いと腹をくくりました。

 

 涼しい部屋にいても直ぐ椅子に凭れて両腕をだらんとするとあー疲れたという思いがします。まだまだ気が抜けないぞとやるべき事を思い巡らせています。