初七日の遺影微笑む初嵐

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 葬儀をしないうちに初七日を迎えてしまいました。我が家にはまだ祭壇をしつらえていないので遺影の前に、いつも好きだった菓子と擦りリンゴを供えました。

 
 台風の影響で小雨が降っていましたが、今日は書道の日で会館の鍵を開けてるだけで
帰ってこようと出かけようとしたら、M崎さんが新聞を届けに寄ってくれました。
鍵はN田さんにお願いしてあるとの事で私は出かけずに済みました。

 

田舎の主人の弟妹からお香典が書留で届きました。出席出来ない事を詫びていました。
弟からの封筒には主人への手紙が入っていました。田舎で妹と二人で通夜をして佐渡おけさを夜通し唄うからと書いてありました。何よりの手向けになる事でしょう。

 

 主人も入院する前の頃「家に帰ろうかな。」と言った事がありました。「何処の家」「佐渡佐渡へは幾らかかるかなと旅費の心配もしていました。
ほとんど帰省しなかった主人でしたが、心の奥には望郷の念があったのかと驚かされました。

 

遺影が出来てくるまで、臨時に私の写した写真を飾ってありますが、笑わして撮ったので嬉しそうに笑っています。私のパソコンの所から顔を横に向けると主人の笑顔に向き合います。つい此方の顔もほころんでしまいます。

 

でも私の心の奥の方にまだ冷たく硬いしこりのような物が潜んでいて気が晴れません。