轢かるなよ柿の実一つ道中に

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  今日は書道のK先生が出展している独立展へ出かけました。多忙なM崎さんの都合に合わせて、午後1時半にセンター南駅ホームで待ち合わせました。バスを待っていると道の中程に柿の実が一つ転がっていました。何台も車が行き交いますが運良く轢かれずにいましたが何時まで無事でいられるか気になりました。

 

 ホームに早く着いたのでベンチで休んでいると、隣に座った老年の男性が「良いの来てますね。」と私のブルーの上着を褒めてくれました。何でも東映に務めていた事があり、道行く人や自転車に乗った人などを撮影していたのだとか。つい人に目が行くのだそうです。最近は映画の仕事が無くて淋しいとこぼしていました。

 

 M崎さんの乗った車両が着いたときその車両に乗りました。桜木町駅前で送迎バスを見かけて走りましたが満員で次のバスまで待たされました。今までに無く混み合っていて補助椅子に座りました。

 

 展示会場に入るとK先生とばったり会いました。始めに先生の作品、九条武子の山の院という句の作品でした。いつもながら気品のある見事な作品でした。次に3階の子供達の作品を見てから2階で作品の討論会をしていると聞いてそちらへ行きました。

 

 1作目が終わる所でした。臨書だったようで、原本の作者の意を良く汲み取るようにとアドバイスされていました。次は女性会員の高村光太郎の文から引用したものでした。正方形の額でした。本人がどのような思いで仕上げたかなどと述べた後、司会の先生がギャラリーの中から意見を聞いていきます。なかなか手厳しい批評が続きました。

 

 作者も応戦のように答えます。最後の方に発言された先生は「厳しい批評ばかりですが、なかなか思いを情熱的に表現していると思います。・・・・・ただ、先頭の文字の配置とか構成が上手く行かなかった・・・・」
最後まで聞いていると帰りが遅くなるので切り上げました。作者は打たれず良い方だと感心しました。

 

 帰りの送迎バスも補助椅子でしたが、乗れただけ幸運でした。地下鉄も行き帰り座れたのでM崎さんと話しも沢山出来て楽しい一時でした。