おしろいの花咲く庵の主不在

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    明日は書道の日なので、朝から墨を摺り作品作りに取り組みました。ああでもない、斯うでもないと書き殴ってみましたが、気に入った書は出来ません。お昼になって、

一時中断して気を休めました。

 
 朝の番組で見た第四の火加減、強火、中火、弱火でもなくゼロ火加減が記憶に
残っていて、豚肉の生姜焼きに応用してみました。TVでは油と水を入れたフライパンに火をつけずにパン粉をまぶした豚肉を入れてから弱火にして衣の周りから泡が出てきたところで強火にして衣をからっとさせていました。

 

 私は薄切りの豚肉ですが、すり下ろした生姜と酒と醤油と砂糖少々で下味をつけて暫く置いておき油を少々入れたフライパンに肉を入れて弱火で蓋をして肉に火が通ったところでお皿に取り出してから、ざく切りにしておいたキャベツ、ピーマン、玉葱を入れて炒めしんなりしたところに先程の肉を戻しさっと炒めて醤油を廻し入れて味を調えました。肉が柔らかで思いの外美味でした。

 

 夕方のニュースで、資生堂が粉おしろいの製造を中止すると聞いた海老蔵さんが、愛用のおしろいが手に入らなくなると困るとブログで訴えたらしく、製造を続けることになったとか。そこから昨日散歩の時に見た、白粉花を思い出しました。奥に畑が有り側に小屋が建っていて20年ほど前には80代の老婦人が作業場に使っていました。

 

 主人の民謡仲間だったので一時主人も畑の一部を借りてエンドウやサツマイモなど作っていました。2,3年で主人は畑仕事を辞めてしまったのでその後の消息を知りません。とても美しいお婆さんでした。戦争でご主人を亡くし、その後再婚した人にも死に別れてその弟と再々婚したそうで、私が知ったときにはもうご主人は亡くなっていました。

 自転車を乗り回していてサイクリングコースで河原へおりる階段になるところがあるのですがそこへ誤って落ちて怪我をしたことがあったと聞きました。又、白粉花の黒い種を割ると白い粉が取れます。その粉をおしろいにしようと種を割っていて粉が目に入った事があるとか、主人が面白がって私に教えてくれた話です。

 

 健在なら100才を過ぎていると思います。最近は畑の奥を見ても木々が茂っていて小屋は見えません。もう処分したのかも知れません。小柄で色白の可愛らしい笑顔を久しぶりに思い浮かべました。