茉莉花や記憶を辿るもどかしさ

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 歯科医院に行くので為バス停に近づくとこちらを見て手を振る人がいました。
マスクをしているのでもしやとは思いながら側に行くとやはりNさんでした。前にあった時よりマスクから出ている部分だけですが肌に張りがあるようで「前より元気になったわね。」というのへ「あれから何度も入退院繰り返したのよ。」というではありませんか。

 

3ヶ月後に又手術をするとか。腎臓の片方、脾臓も摘出したそうです。通院の為の外出かと思えば、体を動かさねばと散歩に行くのだそうで、彼女の生命力の強さに驚かされました。一駅だけで別れましたが気がかりだったNさんの顔が見れて安心しました。

 

 病院へ向う裏道に入るとふわーっと甘い香りが漂ってきました。垣根を覆うように薄ピンクの小花が密集しているジャスミンです。この匂いを嗅ぐと何故か胸が疼きます。

歩を進めると前方の方からもジャスミンが香ります。以前よりあちこちの垣根に見られるようになった気がします。昔はそれほど気にとめていなかったためかも知れませんが。ジャスミン茶は香りがきつすぎてあまり好みませんが、花の香りはなんともいえません。

 

 義歯の調整は根気のいるものです。一度でピタリとは行きません。前回よりは良くなった気がしますが、まだしっくりきません。次回の予約を取りました。帰りは市が尾に出て、銀行の用事を済ませ買い物をしました。1時前に帰宅できました。