初めてと恥じらう老女提灯花

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   今日は一日中雨でした。気温も低く一枚二枚と重ね着をして終いにカーディガンまで
羽織りました。寒暖計は20度に届かず、午後にはとうとう暖房を入れました。

 書道ボランティアに行くと、しばらくお休みしていたU内さんが復帰していました。
療養中だったご主人がここに入所されたのだそうです。先週の月曜の書道からご主人も
参加されているとの事。ご主人が中二の時親御さんが表装して残してあったという作品を見せてくれました。

 

 若く力強いタッチの書でした。これを見れば昔を思い出すのではと持って来られたようです。施設で突然筆を持たされてまだ不慣れなようですが、小さめですがしっかりした筆遣いでした。

 

 皆さんの様子を見て回っていると、恥ずかしそうに「初めてなので・・・」という人を見るともう何度か参加している方でした。本当に初めての人もいますが、初めてという人はたいてい毎回口にします。こちらも「初めてでも大丈夫ですよ。」同じ受け答えをしています。

 

 終了して受付まで戻ると、ドア越しに見る外は激しい降りようで、地面からの跳ね返りもあり躊躇していると、職員さんが娯楽室の電気をつけて休憩できるように椅子を並べてくれました。降りが弱くなるまでと休ませて貰いました。

 

 改めてUC内さんの顔を見ると目元辺りに疲労の影が濃く現われていました。ご主人の所へは週二度来て洗濯物を持ち帰っていると言います。体は大丈夫と言っていますが本人が思っているより堪えているように思われます。7月には自宅近くの特養に入れるそうです。 どうぞ無事に乗り越えられますように。