春菊や噛めば昔の香り立つ

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 昨日の針供養から、暫く針を持っていないなと思い何か作りたくなりました。端裂の

箱を開けてあれこれ物色しただけで何も思いつきません。ふと主人の着ていた厚手の

シャツを息子にと思ったけれどサイズが合わず、私が着ると袖が長くて中途半端でした。

 

 家の中で着るぶんには、構わないだろうと、カフスの位置で切り落としました。切り口を三つ折りにしてまつりました。丈が腰を隠してくれて暖かくちゃんちゃんこより

見た目がいいかなと思います。

 

 夕食用に春菊を茹でる前に生の葉を噛んでみると独特の香りと味がしました。仲の良かった友人が今までで一番美味しかったのは、私がご馳走した佐渡の米のご飯だったと

度々言っていましたが、私はというと昔務めていた頃、有るイヴェントの帰りに

某商事会社の社員食堂で食べた春菊のお浸しです。

 

 茹でた春菊にお出しをかけただけだったと思うのですが、なんとも言えない深い味がしました。何の出汁だったのか未だに同じ味には会えません。記憶の中に留めておく方が良いのかも知れません。