夫と行く道を彩る濡れ落葉

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  今日は主人の主治医の診察日なので、区役所への介護保険申請依頼書の記入をお願いに行こうと、主人を促しました。昨日は行くと行っていたのに、今朝は行かないと言って聞きません。何をしに行くのだといつにない険しい表情で頑として聞きません。

 

 家にばかりいては、歩行も困難になるし、たまには外出して体を動かしたり、歌を歌ったりして楽しい事をするのも良いでしょう。そのためには介護保険を申請して

役所の許可がいるので、院長先生にお願いしに行くのだと、やっとの事で連れ出しました。

 

 病院の入り口近くで疲れたと立ち止まると、桜並木の紅葉した葉が濡れた道路一面散り敷いていて主人も「綺麗だねえ」と見とれていました。私は内心やれやれとほっとしました。

 

 書類作成上、いくつかの質問に答えなければならず、本人の前で最近の状態を

告げると「そんなことはない」といいます。自尊心を傷つけているようで私も切なくなりますが、過小申告しても良いことは無いので仕方がありません。

 

 診察を終えて帰宅すると間もなく、区役所の担当者が来訪する日にちの連絡がありました。「ご本人の前で聞きにくいこともありますので、最後に玄関先でお聞きしたいので宜しくお願いします。」との事。有り難い心配りと感心しました。