筆を持つ指の白さや八重桜

          f:id:yuyakereiko:20180409200310j:plain

 今日の書道ボランティアは2階の入所者さん達の所でした。4月に入ってインフルエンザの流行が収まったようで、入室前のうがいとマスクは要らなくなりました。手の消毒のみでエレベーターに乗りました。

 

 すでに2名ソファに座っていました。今日の話題はお墓の事で、そろそろ考えなければと、いいながら皆迷っている様子でした。かくいう私も考えが定まりません。

開始時間ぎりぎりまで話し込んでしまいました。

 

 今日は皆さん席に着いていて職員さんが硯も配っておいてくれました。「ふじの花」

「お花見」「端午」とか簡単な文字を選んで、一生懸命取り組んでいました。一枚でおしまいの人。何枚も書きなぐる人。丁寧に書く人。様々です。中には段を持つ人もいて見事な字を書いてくれます。

 

 長年入所している人で、達筆だった人が徐々に文字が崩れて来る事もあります。今日も長いつきあいのKさんが遅れて来たので「たんぽぽ」とかなの手本を渡しました。

以前は漢字4文字でも見事に書いていましたが、今日はたが、こになったり名前もひらがなにして考え考えでした。細く白い指先がゆっくりゆっくり筆を運んでいて淋しく

なりました。 

 皆さんにお別れをして振り返るとホールの入り口に華やかに八重桜の枝が飾ってありました。