雨空に面晒して合歓の花

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 先日書道の帰りに鍵を返して、戻ろうとしてふと上を見ると民家の屋根を越える高さにピンクの花が咲いていました。合歓の花です。道路を覆う程に広がって空に向けた顔に雨をいっぱい受けているように見えました。

 四つ角の一角のお宅の庭木は伸び放題で、交通の妨げになるほどで、たまに自治会のボランティアさんが切らせて貰っているようですが、すぐにまた枝は伸びます。

狭い住宅地なので、時に困るのですが、夏蜜柑があったり桑の木があったり、私的にはこのままのびのびさせてあげたい所です。

 

 この家の住人を見たことが無いと思っていましたら、絵の先生が老人会で知り合い昨年の展示会に招待して、会う機会がありました。モダンで知的な感じの人でした。仕事をしているらしく忙しい毎日を送っているようでした。

 

 今日の新聞のコラム(編集手帳)欄に まど・みちお氏の「カニ」より(カニカニッとしているのは嬉しい カニがそれを気づいていないらしいので なおさらしみじみと・・・・・ああこんな私も私っとしていることで誰かを喜ばせているのかもしれない。

という文につづいて日本動物園水族館協会の倫理規定に「過度な擬人化は行ってはならない」というのがあるのだそうです。本来の習性を妨げるためだとか。

 

 最後にカニはしゃべった方がいいか、黙りこくった方がいいか。まどかさんの詩からそれはわからない。と結んでいました。

 

 森友加計、資産家の謎の死といったニュースを離れて、小さなコラムの記事につい口がほころびました。産直野菜を取りに行くと昨日と同じ場所でひな鳥が賑やかに鳴いて

いて電線に親鳥が様子を窺っていました。

 

 ひな鳥達と親鳥の会話が聞き取れたら楽しいかも。