半時も待てぬ老女や梅雨晴れ間

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 久々に晴れたので、急いで洗濯物を外干しして書道へ出かけました。
会場の準備をしていると、近くに住むUさんが午後からのうたごえサロンの為の
歌の本が入った手提げを持って入って来ました。Y沢さんにこれから書道ですと
教えられて、私にもやらせてと懇願していました。

 

 手を捕まれて顔を寄せられたY沢さんが驚いて逃げてきました。私が代わってUさんをなだめて腕時計をさして、うたごえは午後の2時からだからお昼ご飯を食べてからねと言い聞かせて帰しました。

 

 書道の先生が見えられてすぐに、次号の競書が届いて私の作品が写真版に載っていると教えられました。うそ!信じられませんでした。展示会用の作品に取り組んでいたので競書は練習不足のまま提出したのですから。

 

 書道の時間の間にもUさんは何度か部屋に入ってきてはなだめられて帰って行きました。次のヨガの時間にも、度々入って来て、近所の顔見知りの人の隣に座って貰うと、他の人の足の裏をくすぐったり、拍手をしたりするので、2時になったら来るようにと言い聞かせて帰しました。

 

 お父さんは?と聞くと今日はデイサービスの日で不在なのでした。保護者のご主人もデイサービスに通うようになっているようで、認知症の妻が一人で留守番では心細い事でしょう。老人クラブのうたごえサロンだけは参加させてもらえるので、おしゃれな
スーツとバッグで時間の来るのを待っているのです。曾ては食事会などで合唱のリードをとってはつらつとしていた人なので、心が痛みます。