みせばやと装えど地べた這う身かな

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 朝刊に折り込まれた広告を取り出すと、木の下大サーカスの文字が目に入りました。

サーカスを見たのはいつのことでしょう。たぶん子供の頃田舎での事だったと思います。美しい天然のメロディーが反射的に思い浮かびました。

 

 幼い頃拐かしに会うとサーカスに売られると脅かされていたためか、この曲を聴くと

もの悲しく感じます。試しにスマホで曲名を入力すると島倉千代子の歌声がもの悲しく歌い上げていました。

 

 今ではどんなにおしゃれをしても誰もさらってはくれそうもありません。それどころか下手をすると姥捨て山行きになるやも知れません。姥捨て山から楢山節考を思い出しました深沢七郎著で映画化もされました。父の末弟が友達だと自慢していましたが真偽のほどは解りません。愉快な叔父でした。

 

 台所のシンク横の壁に掛けていた鏡が何度もフックが剥がれて鏡ごと落下して最近ついに割れてしまいました。習慣でつい鏡があるとおもい壁を見ると何もありません。

不便なので携帯用の手鏡に紐をつけてかけてみました。小さいけれど覗くと大きな顔が

写ります。当分はこれで間に合わせます。

 

 表通りに面したフェンスの下から小さなピンクの花がちょぼちょぼ咲いていす。”みせばや”という割にはめだたない花です。