豆撒きの故郷の口上謎のまま

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 子供の頃の事です。節分の夕方長兄が神棚に供えてあった豆入りの升を抱えて

右手で豆を取り神棚に向かって「天照皇大神宮様にあげます、あげます、あげます」

と3回豆を撒きます。続いて別の神様の名前(忘れました)を言うのですが「○○様にも

あげます。」といって父からしかられました。~もと言っては失礼なのでしょう。

 

 何故、天照皇大神宮様と唱えるのか未だにわかりません。伊勢神宮の内宮の事らしいのですが、我が家は神道ではなく、曹洞宗の檀家です。お正月は座敷に掛け軸を架け巡らしていましたが、その中に、天照皇大神宮と書かれた掛け軸もありました。子供の頃は何の不思議も無く、聞き流していましたが、今となっては父も兄も他界して教えてくれる人はいません。

 

 故郷の市役所のホームページで言い伝えなど乗っていないかと調べましたが、見つかりませんでした。あちこち項目を辿っていて、安積高校出身の著名人を見ていると何と

芥川賞を受賞した人が3名もいました。

 郡山ゆかりの作家に宮本百合子の名前もありました。安積開拓を題材にした小説「貧しき人々の群れ」に興味を惹かれました。私の先祖の地ですから、貧しい人々の中に

登場しているかも知れないと思います。

 

 今夜の我が家の豆撒きは、レンジでチンした大豆を形ばかり食卓の上に「福は内~」

主人にも豆を持たせたら大きな声で「鬼は外~」