2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧

八月の痛み遺して暮れ行きぬ

八月2日の朝の電話があった時間を時空の歪みに消し去りたいとどんなに願っても無理なのだとようやく諦めがついてきました。時間はどんどん進んで八月も今日で終わりです。 忌明け後に届けるお返しのリストを取りに係の人が来訪しました。この暑い中きちんと…

山の端の夕日眩しや稲稔る

さて今日は何をすべきかと思い巡らして、自宅へ弔問して下さった方々へのお返しの注文をと、お店へ連絡すると担当者が不在で夕方までに電話を入れさせるとのことでした。次は私の生命保険会社からの通信が届いて気がつきました。受取人の変更をすべきだと。 …

夕せまる坂の途中の実紫

今朝は桔梗咲きの朝顔が2輪咲きました。涼しい朝にふさわしくブルーの清楚な花です。体が軽く感じられて、玄関前のタイルも水洗いしました。 以前ほど食料品や雑貨類を消費しないので、まだ在庫のある物も加えないとネットスーパーの配達料無料にならないの…

蟷螂やあの手この手の詐欺手口

朝雨戸を開けると朝顔が目に入りました。昨日ゴミを出すついでにフェンスや木に絡んだ蔓を取り除いたので、朝顔がようやくのびのびと日の目を見たようです。昨夜雨が降ったので今朝の庭は、水遣りはお休みにしました。 新聞を取りに出て、窓の下にひっくり返…

生きなむと味の未熟な甘藷煮る

朝7時頃ようやくエアコンを切り、網戸にして自然の風を入れて一息つきました。せめて午前中でもエアコン無しに過ごしたいと思いましたがやはり10時頃にはエアコンを入れてしまいました。 次男に書類が届いた頃かと電話を入れましたが、まだ届いていませんで…

秋の朝君を捜して雨戸繰る

最近すっかり早起きになりました。6時までは布団の上で体を柔軟にするべく自己流の屈伸運動などで時間を潰しています。起き上がると廊下やリビングなどを見回して、主人の姿の無い事を確かめてしまいます。解っているのに奇跡は起きないと。 そろそろ仏壇店…

また一日釣瓶落としに過ぎにけり

早朝に俳句仲間のIさんから電話がありました。昨日も主人へのお悔やみの手紙を出しましたと電話があったばかりです。「実は仏前にお花を贈ったのですが手紙の着く前に届きそうなのでお知らせします。」との事でした。 今日は出かける予定を入れていないので…

庭履きの一足毎にバッタ跳び

夜中に風雨が強くなり3時頃には雨戸がガタガタ音を立てて暫く眠れませんでした。それでもいつの間にか寝てしまったようで、目が覚めたら6時を過ぎていました。風は収まったようですがまだ激しく雨が降っていました。 生ゴミの日ですが、次回まで待とうと思…

処暑の風背を押されて坂上る

公共料金の口座振替依頼書が次々送られて来たので、今日の仕事はこれだと決めて取りかかりました。旧東急カードの停止、と新たな申し込みもしました。漏れが無いように確認しながらで結構時間がかかりました。 戸籍謄本も主人の出生時の時からのものは佐渡市…

こおろぎに先を越さるる洗面所

朝洗面所へ行くと黒くて小さな虫がいました。長い触覚を持ったコオロギです。何処から入って来たのでしょう。私はいつも台所で洗顔するので洗面所はもっぱら主人が使用していました。この頃は早くに目が覚めるので洗面所へ行くようになりましたが今日は水を…

朝顔や咲いたと独りつぶやけり

9時45分正確に我が家の前にM崎さんの車が着きました。途中でWさんE川さんを乗せてY下さん宅へ向かいました。8月の班委員会の為です。 本日の司会のM田さんは11時に退席するため急いで議事を進めました。まずは支部の平和フェスタの主題は我が班が提…

はしゃぐ子の爺振り廻す秋の声

どうせ避けられないなら銀行の届けをやってしまおうと、意を決して出かけました。主人の取引銀行の窓口に行き主人が亡くなった事を告げました。どのような手続きをすれば良いのか聞きました。今日はまずは死亡の報告と言うことで、後日所定の用紙に相続人全…

新涼や墓を定めむ丘の上

この頃は11時頃には眠くなってしまいます。その為か朝は5時頃目が覚めます。早く起きても仕方が無いので、手足をマッサージしたり腰痛体操をしたりして時間を過ごします。 肌寒く感じて長袖の上着を羽織りました。約束通り墓地の案内に女性職員が車で迎え…

秋の陽に背を向け並ぶ停留所

供花を長持ちさせようと毎日根を少し切って、花瓶を良く洗って水を変えていますが、少しづつ枯れたり折れたりして来ています。皆駄目になる前に新しいお花を買いに出かけました。 今朝は爽やかでエアコンも要りませんでした。外は少々風もあり気持ちよく歩け…

秋の風怪談話に興添えし

今日は俳句「赤とんぼの会」の例会でした。Hさんと地区センターの小会議室に行くとKさんが独りでいました。お盆の時期で3名お休みで5名での句会となりました。台風の影響か風が時折強く吹きます。 部屋の隅の電子オルガンが時折妙な音を出します。電源は入っ…

幼な指折り鶴折るや敗戦忌

朝一で社会保険事務所へ電話を入れて死亡届けの方法を聞きました。ネットで書式をプリントしたので郵送で良いかと思いましたが、社会保険事務所へ来るようにと予約を取ってくれました。アクセスも親切に教えてくれました。 年金の件は後で良いとなったので、…

一つずつ片付いて行く終戦日

今日は葬儀費用の精算と集金に担当者が来る事になっていました。振り込みにするつもりでしたが、振り込みにするには銀行の窓口からになります。行員とのやりとりが面倒な事に気がつきました。 集金は午後と聞いていたので午前中に現金を引き出す事にしました…

訪なえば門につましき門火跡

今日は絵画教室は夏休みですが、大人のぬりえはあるとの事で10時に先生宅に行きました。ふと門扉の陰に箱が有り中に燃やした後の煤がありました。この辺の地元の農家などで見かける迎え火と思われます。 先生宅は神道の筈ですが、迎え火も焚くのかどうかと疑…

夕闇に定かに聞こゆ虫の声

10時過ぎに、itscomの人がスマホの設定に来てくれました。新たにメールアドレスを作り、パスワードを設定しました。一通り操作の説明を受けましたが実際にやってみないことには身につかないと思いました。 昼近くにN田さんがお線香を上げに来てくれました。…

秋暁の雷鳴夢を破きたり

激しい雷の音で目が覚めました。ここのところ早い時間に眠気がやってきます。バタンキューで眠りに入ってしまいます。急な目覚めだったので夢を見ていたのかさえわかりません。そろそろ主人に会えるかと楽しみにしていましたのに。 気温が下がると思いクーラ…

路地路地に人影絶えし残暑かな

昨夜は9時半頃、睡魔に勝てず寝てしまいました。今朝は6時半起床でした。祭壇の蝋燭にライターで火をつける際親指が熱くなり、慌てて水道の水で冷やしました。新米なのでろうそくの火も上手くつけられません。 長男にライターが上手く使えないからマッチを持…

君帰還まずは手向けむ菊の花

昨夜は通夜でした。台風の影響も無く会葬者にご迷惑をかけずに済みました。一番小さな部屋だからと会葬者数を押さえ過ぎた感じでほんの少数のみで通夜を行いました。 主人の実家は真言宗なので、やはり真言宗がよろしいかと真言宗の僧侶を手配していただきま…

つくづくと部屋の広さに法師鳴く

今朝目覚めると、夜中の風の音は止みトイレに立つとつくつく法師が鳴いています。秋をいち早く告げに来たように。 何か物足りない、狭さを嘆いていた部屋も今は広く感じます。 さあ今日は通夜の客を迎える日、朝ご飯をしっかり食べてから床を念入りに拭き掃…

初七日の遺影微笑む初嵐

葬儀をしないうちに初七日を迎えてしまいました。我が家にはまだ祭壇をしつらえていないので遺影の前に、いつも好きだった菓子と擦りリンゴを供えました。 台風の影響で小雨が降っていましたが、今日は書道の日で会館の鍵を開けてるだけで帰ってこようと出か…

立秋や昨日に別つ小糠雨

明け方涼しくなってクーラーのスイッチを切りました。6時半に起きて窓を開けると雨が降っていて肌寒く感じました。今日は立秋です。 傘をさして新聞を取りに行きました。新聞を取るのは主人の役目でした。雨の日は新聞のビニール袋が濡れているので、布巾で…

病葉や君待つ門に縮れ落つ

我が家の玄関前の紅葉は盆栽がどんどん大きくなったものです。一時主人は盆栽にはまり色々な種類の鉢が並んだ時期もありました。晩年は猫の世話に興味が移り、盆栽としての手入れを怠ったので紅葉は普通の庭木になりました。 紅葉の名前は「鴫立つ澤」といい…

炎帝に向かふ気も失せ茶漬け飯

昨日夕方あたりから体が熱く感じて熱を測ると6度7分と私にしては高い値でした。 喉も痛いし今具合が悪くなる分けには行かないぞと風邪薬も飲みました。大根もサイコロに切って蜂蜜をかけて、大根飴を作りました。 10時半頃眠くなり床に就きました。朝5時頃目…

諦めの溜息深し夏の暮れ

つい心細さに、M崎さんから頂いたメールの返信に主人の事を知らせてしまいました。昨夜遅い時間にもかかわらず、伝え聞いたY下さんから出来る事はお手伝いさせて下さいとメールを頂きました。 今朝、二三点お願いをしました。その為かHさんとM崎さんが打…

明けぬれば我より先に蝉の泣く

昨夜は疲れているはずなのに眠りが浅いのかしばしば目が覚めました。いつもならトイレに起きても直ぐに又バタンキューでした。何を考えるでも無いのに何か夢うつつに 考えているようでした。4時過ぎだと思うのですがトイレに入るとミンミンと蝉の声が聞こえ…

夫逝く思考停止の熱帯夜

五三年連れ添った夫が今日の夕方息を引き取りました。 お父さん起きて、起きてと何度呼びかけても、戻りませんでした。 今は何も考えられません。