手遊びの絵画も気取る秋の展

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 年に一度の絵画教室での勉強の成果の発表会が今日からあざみ野アートフォーラムで開催されます。

 朝、迎えの車を待って、出展の3作品を積み込んで貰って、私も同乗して会場へ向かいました。荷をほどき、パネルの前に皆の作品を置いていきますとY田さんの作品がありません。彼女の物と思ったバッグには無地のキャンバスが入っていて、手違いで別のバッグを積み込んできたのでした。先生とUさんのご主人が引き返して、Y田さんの作品を無事運んで来て、事なきを得ました。

 Y田さんは困り事が起きて、今日はこれなかったので、私は密かに何か不吉なものを

感じていました。昨今の彼女の挙動を不審に感じていた仲間も多いので、皆案じていました。どうぞ、何事もありませんように。

 展示会の方は、飾り付けが終了しないうちに、先生の知り合いの人達が見えて、対応も十分にできなかったのが心残りです。

 生憎の雨で客足はまばらでしたが、熱心に見入る若い女性がいました。なんでもパソコンソフトでイラストを描いているとかで、タブレットで作品を見せてくれました。スマホカバーも、自作のキリンのイラストを皮にプリントしたとか。

 お婆さんが書いてくれたという絵手紙も見せてくれて、絵手紙をやりたいが言葉がわからないと言います。お婆さんの作品には俳句が添えられていましたので、多分俳句を添え書きするのが難しいと思っている様子でした。

 絵手紙には、簡単な言葉で良いと思いますよと、言いましたがせっかくイラストを学んだのなら、絵を描いて見たらと勧めました。パソコンでなら描けるが自分の手で描く事は難しいと思っているようでした。実は私もはじめはパソコンのペイントで絵を描いていて、とても手で描くことは無理と思っていたけれど、やってみると結構描けたことを伝えました。きっと大丈夫だから描いて見て下さい。と励ましました。

 若いので、好きならばきっと伸びる事でしょう。若いっていいなあ。

 

青レモン刻めば厨香り満つ

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 産直のフルーツボックスに入っていたレモンは未だ青く皮が固そうなので、暫く色づくまで待とうと思いましたが、鮮度が落ちるかもと急遽、塩レモンにする事にしました。ジャムの空き瓶を煮沸して、レモンを洗って水気を拭き取り櫛形に切って、レモン、塩、レモンと交互に詰めました。水分が上がるまで常温で置いておくと良いようです。時々瓶を上下に振って塩を馴染ませます。

 昨年作った物は瓶底に少し残っています。鶏肉を焼くときや、野菜の浅漬けに少し刻んで入れたりしています。

 明日から絵画展が始まります。搬入の件で連絡したり、画題の札の点検などで時間を取られているところに、日経新聞から選挙のアンケートの電話が有りました。女性が少しの時間よろしいですかと聞かれたので、どうぞと言いますと、50代以下の男性と女性が足りないのですが、該当者は居りますかという質問です。意味不明なので「おりません」と答えると「そうですか。それではどうも」というので、「変な電話ですね。選挙のことではないのですか。」「そうです。何処が何パーセントとか、聞かれてませんか」「知ってますよ。でも質問がおかしいですね。」というとまた説明をしようとしていましたが、こちらは忙しいので、結構です。と電話を切りました。

 多分50歳以下の有権者の支持率の統計を出そうとしているのか、回答者の年代別の

統計を出そうとしているのかもしれません。新聞社ともあろうものが、もう少し質問の仕方をオペレーターの指導をして欲しいものです。

 

雨凌ぐ草の庵にちちろ泣く

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 昨日から一転、初冬を思わせる寒い朝になりました。雨もしとしと降っています。

昼近く、雨の様子を見ようと戸を開けると、切れ切れにぎいーっ、ぎいーっと虫の鳴く声がします。姿は見えません。草むらに潜んでいるのでしょう。

 草葉の陰という言葉からふいに田舎の墓の事が思い浮かびました。昨日私の実家の方の菩提寺から本堂の建て替えのための檀家総会が開かれるとの通知が届きました。建築の設計図と費用の見積もり書と、費用の捻出を檀家の戒名、院号、軒号、居士・大姉、信士・信女、仏なし(墓地だけの檀家)別に、各戸80万、60万、40万、30万、20万の寄付の協力をとの議案のようです。出欠の葉書も同封されていました。

 総額6億6千8百万円集めたいようです。我が家は院号なので80万円の口ですが、私は嫁いだ身です。お盆の供養を毎年お願いしているので名簿に載っていて寄付依頼が届いたのでしょう。

 亡き兄の家族の元にも通知が行ったと思いますが、末っ子が長男でまだ結婚したばかりの若い所帯です。果たして大金の寄付が出来るかどうか、心配になります。総会でこの案は多分可決される事でしょう。事前に総代の人達と相談の上の事でしょうから。お寺の事情もあるでしょうが、なべて等しく寄付金を負わせるのはいかがな物かと思うのですが。

 

蟷螂や斜に構えても憎からず

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 今朝、雨戸を開けると戸の上の方に、大きな蟷螂が居ました。お腹は大きくないので雄かもしれません。別に悪さもしないのでそっとしておきました。

 昼食後、パソコンで連続ドラマを見ていて、ボランティアの時間だと気がつき急いで支度をして出かけました。受付の椅子で他の人達を待っていましたが誰も来ません。

時計を見ると1時前でした。いけない、2時と間違えたと気がつき、顔見知りの人と会わなかったので、すまして家に一度戻りました。

 時間になって、再び出かけました。今日は書道の参加者が多く、準備や用紙の取り替えに追われて汗が顔を伝う程でした。終わってから介護士さんに冷たいスポーツドリンクをごちそうになって息を吹き替えしました。

 暑いのも今日限りだそうですが、どうでしょうか。

夕方洗濯物を取り込もうとしたら、今朝の蟷螂がシャツの襟元にしがみついて、私をじっとにらんでいます。三角の顔がなんとも愛嬌があります。

 そっと草の上に下ろしてやりました。

はしゃぐ子もぐずる子も居る甘藷掘り

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 友人から田んぼでもう脱穀をしている様だと聞いていたので、郵便を出しながら

足を向けてみました。なるほど稲架の陰でモーターのうなる音が聞こえました。

 そのむこうの田んぼからはもくもくと白煙が上がっています。脱穀した残りの

藁でも燃しているのかなと思いました。それにしては真っ白な煙です。

 あたりを見渡すと、赤や青の帽子の集団が目に入りました。多分お芋掘りだろうと

近くの道を通ると、幼稚園の子供達が先生と一緒にかがみ込んでお芋を掘り出して

いました。中にはえーんえーんと泣く子もいて、引率の先生達は大変です。交代で

掘っているのか、お芋の山を前にして座り込んでいる子供達もいました。遙か遠くにも

赤い帽子の集団がいて、別の幼稚園の子供達なのでしょう。

 少子化が問題になっていますが、このあたりには保育所がそこここにあり、あちらこちらの公園に大きな乳母車に乗せられたり手を引かれたりして遊びに来る姿をよく見かけます。

 帰りに寄った野菜棚には小ぶりのサツマイモがありましたが、子供達の大きな芋を見たばかりなので、買う気になれず、柿とインゲンと茄子を買いました。

灯火親し初対面の本開く

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 Amazonで、ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の本を手に入れました。

おそらく何処の書店も売り切れだろうと思い、中古の文庫本を選びました。定価760円

のところ2倍ぐらいの価格でした。

 発送手続きをしました。と連絡があってから、未だか未だかと郵便受けを何度も覗きました。土、日、祭日が間に入ったので時間がかかったと思われます。

 絵の教室後、お茶と歓談で時間を過ごし4時頃帰宅して郵便受けを覗いてみると入っていました。古筆の本阿弥切古今和歌集も一緒に届きました。こちらは新刊だと3千円以上のものが、古本で600円でした。

 夕食後の片付けが終わり、早速「日の名残り」のページをめくりました。副題に

ミセス・リノア・マーシャルの思い出にとあります。

プロローグの書き出しから、引き込まれる予感がします。本訳が違和感なくスムースに

入って来ます。読書をしなくなってだいぶ経ちますが、また本の世界に引き戻されそうです。

ランナーが秋桜横目に駆け抜ける

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 昨日、今日はお天気に恵まれて何よりの運動日和でした。先の東京オリンピックが開かれた記念に10月10日が体育の日に制定されたのですが、こんにちではハッピーマンデイが導入されて、今年は10月9日が体育の日です。

 想えば、あのオリンピックの開会式は、長男を身ごもって、つわりに苦しんでいる時でした。心配した母が迎えに来て実家へ連れて行かれましたが、道中の汽車の中のつらかった事。開会式はテレビの前で横になって観たのですがあまり覚えていません。

 向田邦子氏の随筆に、その日は父との諍いの後で独立する為家を出て一人で引っ越しをしている時に高台だったのか、開会式場を見下ろしていたという事を読んだ記憶があります。多くの人があの日は何処で誰と開会式を観たっけといった思い出を持っていることでしょう。

 先程姪から一番上の姉がデイサービスの運動会で勝ち組になって喜んでいる写真が

メールで送られて来ました。90歳を過ぎても自力で動けて運動会に参加出来るのですから幸せです。19歳年下の私ですが負けずに頑張らねばと思います。