人恋し昼餉の席や春日影

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 今朝は主人の迎えの車が少し遅れているようで、すぐに出られるように、主人を立たせて足踏みしたり腕を回したりと私も一緒に運動して時間を持たせていたのですが、

なかなか車が到着しないうちに、主人は座ってしまいました。

 

 やっとチャイムが鳴って、主人を呼ぶと行かないと言い出しました。何とか玄関に連れて行くとやはり行かないと繰り返します。慣れたもので介護士さんが「皆に歌を教えて下さい。」というと素直に手を引かれて出て行きました。車の同乗者が私の顔を知っている方のようで手を振ってくれました。なにしろ車に乗るとマスクをかけるので此方からはどなたか見分けがつきません。毎回運転手さんも窓を開けて「行って来ます。」と挨拶します。

 

 送り出した後は、しばらくぼーっとして何も手につきません。何かするべき事があったなと思いを巡らして思い出しました。午後の書道ボランティアに持って行くお手本を

見繕う事でした。使用済みのテキストの中から数点選んで付箋を付けておきました。

 

 昼食を一人で食べる事にまだ慣れなくて、なんとも味気ない思いがします。台所の窓から春の日差しが部屋の奥まで入ってくるようになりました。床に日の影がはっきり映ると気分が明るくなります。

 

 ボランティアに入ると、主人は両隣の人と歌の本を見ながら小声で歌っているようでした。右側の女性は我が家の一軒置いた先のお婆さんでした。恐らく互いに知らないと思います。どちらも書道には参加せずゲーム室の方へ行きました。

 

 4時前に主人が帰ってきました。迎えに出ると介護士さんが空を指さしました。

白い雪が降ってきていました。車が発車すると中の人達が皆手を振っていました。

振り返ると主人も車に向かって手を振っていました。

 

富士見れば何やら愉し春兆す

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 今朝は書道のある日で、会館担当理事さん宅へ鍵を借りに寄りました。途中所々から遠くに富士山がくっきり綺麗に見えました。会館の公園からもよく見えてしばらく

見とれていました。後から来た人達も口々に富士山が綺麗に見えたと言いました。

誰もが富士山には魅せられるようです。

 

 書道が始まってしばらくして、訪問者がありました。Yさんから紹介されて書道をしたいと申し出ておられたのだけれど、Yさんと連絡が取れ無いので、先生に話が通っていたら失礼になると、出向いて来られたのでした。Yさんから私は話を聞いていたのですがどなたなのかお名前を聞いていなかった事と、Yさんが十二月末に入院する事になってしまった為に宙ぶらりんになっていたのでした。

 

 若い時分に何度かお会いしたことのある方で、先方も私の名前を覚えておられました。Yさんの事情を初めて知って驚いていましたが、書道用具を用意しておられたので

少し体験をしてもらいました。仲間が増えることは嬉しいことです。

 

 書道が終わるとヨガの時間です。ヨガにも新しい方が入りました。

日差しが差し込んで部屋は暖かく、皆さん暑いあついと言い出して温度をかなり下げました。先月は五週あったせいか、体がだいぶなまっていたようで硬く感じました。

 

 ヨガが終わって、会館の外へ出て皆で富士を見ようとフェンス際へ寄ってみましたが

視界が曇っておまけに山頂にも雲がかかってかすかに見えるだけでした。

 

春寒し災い降ると誰ぞ知る

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         (この写真は模型のヘリコプターです。)

 

  昨日佐賀県神崎市で民家に陸自のヘリが墜落するという惨事がありました。家にいた

女児は逃げて無事だったようで、本当に良かったですね。近くには小学校や幼稚園があるようで、一歩間違えたら更に大惨事になるところでした。

 

 故意に起こした事故では無いとわかってはいますが、点検や修繕はどんな小さな事も

見逃さずに幾重にもチェックする体制を整えて欲しいと思います。今人手不足が深刻になっているそうで、何かと行き届かない事が増えていくようで心配です。

 

 宮本百合子の本2冊届きました。「貧しい人々の群」「伸子」どちらも古本です。

貧しい人々の群は17歳の時のデビュー作というから驚きです。文章も描写力も見事で

人生経験もまだまだこれからというのに、もういっぱしの物書きです。私も以前のように読書にどっぷり浸かることは無くなっているので、まだまだ読破するには時間がかかりそうです。

 

 舞台になったという、桑野あたり地図で追ってみました。意外に郡山の中心に近い一帯のようです。ついでに実家のあったあたりも見て見ましたら番地はあるものの、町の一等地である筈なのに店も会社にもなっていないようです。

 

 幼い頃父から人さらい(誘拐)にあったら、おまわりさんに住所と父の名前を知らせて助けて貰うのだと、繰り返し繰り返し教えられていました。東京で暮らした住所などは忘れても、生家の所番地はしっかり覚えています。ネットの地図にその番地を見つけたときはちょっとした感動ものでした。

 

 いつか元気なうちに訪れる機会があれば良いのですが。

 

 

 

 

路地の鳩豆を探すや寒明くる

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 9時半の予約で美容院へ行きました。と言っても2,3分で行ける所です。普段着でつっかけのままです。庭先の木に小鳥が止まりました。目がくりくりの黄緑色の目白

でした。小さくちっちと鳴いていました。

 

 髪はあっという間に伸びる様な気がします。いや日にちがあっという間に過ぎるので

伸びが早いように感じるのかも知れません。今日も話は多岐にわたり先生の手も止まりがちになります。何でも洗濯機を買い変えるのに、ドラム式のを考えているのだが今の場所には入らないので、置き場所を広げようとご主人が図面をひいているところだとか。仕事をしているときは目が輝いていて素敵なのだと言います。

 

 普段はテレビばっかり見ていると嘆きます。我が夫も一日中テレビの前にいて新聞を

見たりして部屋にいることが多いのです。私は別に気にもならず大人しくて私に文句を言うわけでもなく、好きにさせてくれるので助かると思っていました。

 

 これが良くなかったのか、刺激の無い生活は平穏ではあっても脳の活動をも不活発にしていたのかも知れないと反省しています。

 ヘアカットを済ませて外へ出ると、陽は出ているものの風が冷たくて小走りに家へ

帰りました。家の前に珍しく鳩が歩いていました。私の気配に気がついて屋根の上に

飛び上がってしまいました。近所の子供が撒いた節分の豆でも残っていたのでしょうか。

春立つやものは試しと卵立て

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 立春と聞くせいか今朝はそれほど寒さは感じませんでした。

玄関先のオリヅルランの葉がくた~と茹でた菜のように石段にへばりついているので

中程に元気な葉が少しあるので、ハサミでしおれた部分を切り取りました。

 

 夕方近く主人がキッチンばさみを持っているのに気がついて、「どうしたの?」と聞きますと、表の葉を切ってきたと言います。ハサミがあった場所がわからなくなったようで戸惑っていたのでした。

 表へ出てみると、私の切ったオリヅルランの葉を更に短く整えてありました。私のいい加減な切り残しが嫌だったのでしょう。几帳面な所は健在です。

 

 立春は卵が立つと言うのは本当だろうかと好奇心が沸いて、冷蔵庫から一つ取り出してお尻を下にして立てて見ました。2,3回ぐらりとしましたが、直ぐ立ちました。

本当だと喜びましたが、いつでも立つという説もあるようです。

 中国から伝わった話らしく、春分の日に立つとか、夏至の日に立つとか様々なようで

やはりいつでも立つのが正解だと思います。

豆撒きの故郷の口上謎のまま

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 子供の頃の事です。節分の夕方長兄が神棚に供えてあった豆入りの升を抱えて

右手で豆を取り神棚に向かって「天照皇大神宮様にあげます、あげます、あげます」

と3回豆を撒きます。続いて別の神様の名前(忘れました)を言うのですが「○○様にも

あげます。」といって父からしかられました。~もと言っては失礼なのでしょう。

 

 何故、天照皇大神宮様と唱えるのか未だにわかりません。伊勢神宮の内宮の事らしいのですが、我が家は神道ではなく、曹洞宗の檀家です。お正月は座敷に掛け軸を架け巡らしていましたが、その中に、天照皇大神宮と書かれた掛け軸もありました。子供の頃は何の不思議も無く、聞き流していましたが、今となっては父も兄も他界して教えてくれる人はいません。

 

 故郷の市役所のホームページで言い伝えなど乗っていないかと調べましたが、見つかりませんでした。あちこち項目を辿っていて、安積高校出身の著名人を見ていると何と

芥川賞を受賞した人が3名もいました。

 郡山ゆかりの作家に宮本百合子の名前もありました。安積開拓を題材にした小説「貧しき人々の群れ」に興味を惹かれました。私の先祖の地ですから、貧しい人々の中に

登場しているかも知れないと思います。

 

 今夜の我が家の豆撒きは、レンジでチンした大豆を形ばかり食卓の上に「福は内~」

主人にも豆を持たせたら大きな声で「鬼は外~」

 

雪降るやへっぴり腰でゴミを出す

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 またまた雪が降ってしまいました。道路にうっすらと積もっていました。雪掻きをするほどではないものの、主人をゴミ出しに行かせるのは心配です。この辺は収集車が来るのが早いので、ぐずぐず出来ません。

 

 傘とゴミ袋で両手がふさがっているので、恐る恐る歩きました。少々傾斜した道路なので滑る危険があります。数年前に曲り角でスッテンコロリをした場所は尚更その時の記憶がよみがえります。ゴミ箱の蓋を開けてゴミ袋を入れようとすると、蓋が下がってきます。頭の上に落ちたら大変と傘を下に置いて、片手で蓋を押さえて中へ入れました。とても頑丈な蓋で有り難いのですが雨の日などは要注意なのです。

 

 昨日西多摩郡に住む次男に雪が心配で電話を入れました。駐車場から家まで長い階段になっているので雪掻きが大変かと思いましたらお湯をかけて溶かしたとか。

 雪になるかどうか気を付けていて降るようだったらその前に出社すると言ってました。会社の駐車場で車の中で寝るのだとか。

 とうとう雪になってしまったので、早朝に出社したと思われます。

風邪など引かなければ良いのですが。