山吹や垣根丸ごと黄に染めて

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 今日は風が強く洗濯物を外へ干して良いものか迷いましたが、外へ干しました。

私がかたづけ物をしていて10時を過ぎているのに気づかずにいると、いつもならお八つを催促する主人が、外へ出かけようとしていました。

 

カーディガンを脱がせて薄手のジャンパーを着せ、「坂の上には行かずに、下の道を歩いてね。病院の方へは行かないようにね。」と念をおしました。道路へ出るとき突風が吹き一瞬たじろいだようでしたが、私に逆らって坂の上へ向かいました。デイサービスに行くようになって活動的になったように思います。

 

 頃合いを見て様子をみに行こうと思っていましたら、帰ってきました。風が強くて早めに帰ったようでした。遅いお八つのいちご大福を食べていると直ぐお昼になりました。パンにつけるジャムを買い忘れていたので、急遽カスタードクリームを作りました。バニラエッセンスなしですが、まあまあ美味しく出来ました。

 

 三時近くに主人は昼ご飯を食べてなかったと言い出しましたが、「食べましたよ。」

といって構わずにいて、ふと主人の方を見ると牛乳をチンしてコーンスープを溶かし入れて、食パンもお皿に乗っていました。夕飯を食べていないと言う事は有りますが、昼食も忘れるようになったのでしょうか。

 

 夕方近くに新聞を配りに出ました。近くの桜の花はほとんど散ってしまいましたが、ハナミズキの花が咲き始めました。でも不思議と白い花ばかりです。以前はピンクの花も見かけたのですが。坂の上の方にぱあとひときわ明るい黄色い垣根が目に入ります。

山吹がフェンスを覆い隠して、地面まで垂れ下がっています。しばし見とれましたが空模様が妖しくなって来たので、風に後ろを押されながら早足で帰りました。

          

蒲公英やあと一吹きで旅立つ綿毛

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 昨日より気温が9度マイナスだそうで、確かに肌寒く感じました。主人には春夏用の

薄手のジャンパーを羽織らせて、デイサービスに送り出しました。「寒くないですか。?」と言う迎えの人に「大丈夫でしょう。」と答えました。中はいつもの通りですから。厚めのジャンパーを室内でも脱がないので、薄いのにしたのです。本人が何も言わないのを良いことにそのままにしました。

 

 ソックスでは一悶着有りました。滑り止めのついた名入りのソックスを購入したので

今朝はいたのですが、暫くして違和感を訴えてダメだと言います。「滑らないから良いのよ。」といっても足の裏が痛いといいます。そんなに柔肌でもあるまいにと思いましたが、また行かないと言い出しかねないので、別のに変えました。4足も買ったのに。

 

 先月末の次男の誕生日に何も送る事が出来なかったので、超手抜きで銀行から次男の口座へプレゼント代を振り込みに出かけました。少し前に友人達との会話でお孫さんが沢山いると、誕生日の祝い、入学祝いと物入りだといい、子供達には何もあげないとの事ですが孫のいない私などは子供が幾つになってもお祝いをあげてしまいます。

 

バス亭横の空き地の蒲公英は早くも飛び立ちそうな綿毛が目立ちます。散り残った桜の花びらが時折ひらひら舞い、ハナミズキの花も咲き出しました。

用事を済ませて帰りに花屋に寄って、マーガレット、ビオラナデシコの鉢を買いました。

 

 デイサービスから帰った主人が玄関先の花を見て「綺麗だね。」と喜びました。

 

 

花吹雪静まる夕の道淡し

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 昨夜は昼の疲れか、友人の衰弱ぶりがショックだったためか、力が抜けて何をする気力も失せて、気がつくと目を閉じていました。こんな時は寝るに限ると早くに床につきました。夜中に暑くて目が覚めると肌着が汗でびっしょりになり、着替えました。夜明けにまたまた汗で目が覚めました。

 

 汗をかいたのが良かったのか、体力が戻ったようで、書道に行く準備も捗りました。

会館の鍵を受け取るお宅の郵便受けを開けると蟻が数匹出て来ました。もう蟻も活動を始めたようです。公園の桜もだいぶ散りました。

 

 書道の時間はエアコンをつけなくて調度よく、快適でしたが、ヨガの人達が歩いて来て暑い暑いと言うのでエアコンを冷房にしてかけました。それでも先生は一枚脱いで

半袖のTシャツになりました。今からこれでは夏が思いやられます。

 

 ヨガの間窓の外は花吹雪が舞っていました。帰りに公園で待っていたS原さんにいちごを頂きました。昼食を済ませた主人にデザートにいちごを潰して砂糖と牛乳をかけて

あげました。私はそのまま丸ごと頂きました。

 

 夕方主人が外へ出たので私もすぐ後を追いました。前の駐車場に立って通りの桜並木のほうを眺めていました。「これと向こうの二本だけまだ花が残っている。」といい

病院の方を振り向いて「あの桜も散ってしまった。」今日の風でほとんどの花が散ってしまいました。道の片側一列に散った花びらが雪のように積もっていました。

 

 

切れ切れの言葉の先や春暑し

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 バス亭でOさんを待ちながら隣接する空き地に目をやると、紫の可憐な花が咲いていました。花大根です。立葵の葉も土から芽を出しています。ベンチに座っていると

日差しが強く帽子を被ってきて良かったと思いました。

 

 暫くぶりに会うOさんは変わりなく元気そうでした。ただ両方の耳に補聴器をつけていて、歩く人の足音や雑音も夜寝るときに外すとようやく静かになってほっとするようです。見た目には耳が遠くなったようには見えないのですが。

 

 Sさんの病室に入るとSさんはベッドに横になっていました。別人のように痩せて弱々しくなっていました。胴の所がベルトでベッドに固定されていて、横向きのままでした。私達を認識しているようで喜んでくれました。持参した写真を見せると懐かしそうにいつまでも眺めていました。写真の中の人物は皆わかったようでした。

 

 時々意味不明な言葉をいって、返事に戸惑いました。Oさんは耳のせいで聞き取れなくてとんちんかんな返事をして隣のベッドの人が笑っているかもと言っていましたが

耳を口元に近づけて聞いても、意味が汲み取れません。Oさんの耳のせいでは無いようです。娘さんは言語障害が出ていると言っていたようなので、どうしても言葉にならないのかも知れません。

 

 「早く、早く、早く」としきりに言うのですがその先が出ないようで、「早く良くなりましょうね。」というとうなずきました。早く良くなって家に帰れますように。

「・・・・・おしまい。」と言ったとき、長居して疲れさせてもと、病室を出ました。

 

 Oさんと駅近くの大戸屋で食事をしました。数年ぶりなので次から次から話は尽きません。彼女の住まいは坂の上の方なので、年と共に行き来するのが億劫になって疎遠になっていました。食事の後はセンター北へいくというOさんと別行動で帰ってきました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せを語る写真やスミレ草

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 今日は友人の入院見舞いに行く予定でしたが、私達の行く時間と主治医の診察時間が

重なる様なので明日に延期しました。先に見舞いに行った友人の話では、見舞いに食べ物もお花も難しそうとのことで、何かあげるものはないかと考えましたが思いつきません。2月にご主人を亡くされた時、お悔やみに伺った時に彼女の様子に違和感を覚えたのですが、今にしてそうだったのかと腑に落ちました。

 

 少し認知症のような症状が見られるのを心配して娘さんが病院へ付き添って検査を受けたそうです。脳に癌が見つかったらしく、体の他の部分にある癌が移転したのではないかとの事です。つい先日亡くなったご主人を何処へ行ったのかと娘さんに聞くのだとか。私達のグループの中では一番年長者で、頼りになるかたでした。

 

 ここ2,3年はご主人の体調が思わしくなかったので、集まりにはほとんど参加出来ませんでした。もう少して落ち着いたらお誘いして食事にでも出かけようと思っていたところだったので、入院の話を聞いて驚きました。

 

 古い写真帳を見ていたら、近所の人達と撮った写真に目がとまりました。40年ほど前の写真です。あの頃はご近所さんとよく集まって食事をしたりお茶をしたりしたものです。みなどっこいどっこいの生活程度で、やりくりをしながらも結構愉しく暮らしていたと思います。写真の中の笑顔につられて微笑む私です。

南北の融和祈るや四月馬鹿

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 昨日ひいたらしい風邪は朝はだいぶ良くなったような気がしましたが、誘われていた

お花見のイヴェントには出かける気になりませんでした。体力温存に努めました。

 

 テレビの週間ニュースは北朝鮮金正恩と中国の習近平との会談の様子を報じています。北朝鮮側の報道の映像と中国とのそれの違いを流していましたが、それぞれ自国の

優位な場面を切り取って報道しているのがよくわかって面白いと思いました。

 

 私達も情報を汲み取る際に自分の主観を入れて取り込み、真実を見誤る事は大いに有りうる事だと思います。自分の目と耳で情報を得るのはとうてい無理な事で、ほとんどは新聞テレビ等から得ています。記者の公平な目を信じるほかは有りません。

 

 韓国の融和政策が効を奏したのか、アメリカの強行制裁のゆえか、どちらでも構わないので北朝鮮が核を放棄して開かれた国になれば、北朝鮮の国民にとっても良いことだと思います。拉致された人々を一日も早く解放して家族の元へ帰してくれる事を切に願います。

 

 

 

其処此処の辻を巡りて花疲れ

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 居間のドアのガラスの汚れが目立つようになったので、洗剤をつけてごしごし拭きました。完全に磨き上げるところまではいきませんでしたが、許せる範囲で終了しました。昨日新聞配達のお礼に海苔を頂いたのに、今週号をまだ配っていないのを思い出して、帽子を被って配達に行きました。

 

 春も本番になって家々の庭に咲く花も種類が多くなってきました。山吹の黄色が遠くからでも際だって目立ちます。帰り道で主人と同じ日にデイサービスに行っているNさんが家の前の道を掃いていました。「働き者ですね。」と声をかけるとにこにこしていました。

 

 台所で洗いものをしていてふと気がつくと主人がいません。玄関に履き物もありません。先程Nさんの話をしたので、掃除をしているのかと表へ出てみましたが見当たりません。駐車場の所へ出て四方を見回してもいません。

 

 またデイサービスの裏庭へ行ったかもとあわてて戸締まりをして探しに行きました。

施設の周りにもいません。自治会館の公園で明日桜祭りがあると教えたのでそちらかと

行ってみました。公園には桜の木に提灯が下がっていましたが、人影はありませんでした。

 

 やはり施設の階段の上の方かも知れないとそちらへ引き返すと前方に主人の姿がありました。この陽気に相変わらずちゃんちゃんこを着ています。どうしても手放さないのです。早足で追いつきました。我が家の前の道路を坂上に向かって行き突き当たると

曲がり、そこを上に行き、突き当たっては曲がりして頂上まで行き、戻って来たと言います。「疲れたでしょう。」「それほどでもない。」

 

 ここ数年坂の上の方には行かなかったのですが、デイサービスに行きリハビリを

受けて、元気になったのかも知れません。喜ぶべきなのでしょうが、心配にもなります。本人は汗もかかずすました顔でいますが、私はどっと疲れが出ました。

 

 おかげで、私は午後は鼻水が出て、風邪の時のような気分になってきました。

今夜は早く寝て風邪を退散させなければと思います。