節の重隅をつついて粥炊きぬ

 

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  もう正月も三日です。これからはますます速度を上げて日は過ぎて行きます。

付けっぱなしのテレビは、時々注意をそそる情報が流れます。書家の篠田桃紅氏
の名前が耳に入り、画面を観ると105才になって尚製作する姿がありました。とても
100才を過ぎたとは思えない、立ち姿、言葉、思考力に圧倒されました。

 

 過去は振り返らない。その時その時代を精一杯生きて来たと語ります。作品は海外での方が高く評価されているようです。抽象画風の書なので文字の意味を持たないのでさもあろうと思いました。細い腕で引く線の力強く美しいのに目を見張らされました。

 

 人の書いた物を写すのを止めて、自分の線を追求し続けているようです。インタヴューの中で自分は何人とかでは無く人として生きているという件がありました。アメリカ人とか日本人とかでは無く皆人として生きれば戦争は起きないとの言葉は全く同感です。

 

 私はまだまだ古筆を学ぶ必要がありますが、今回の展示会のためにごくごく小品ですが今まで学んだ臨書を参考に創作をしてみました。大変な作業でしたが、結構面白くもありました。

 夕食はお節のお重も一重に整理して、胃に優しいお粥にしました。