我が落とす影の傾しぎや蛇笏の忌

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  10月に入っても、日中は半袖で過ごしています。強い日差しが入り込んで
昼頃は居間のカーテンも閉める程です。

 

 主人が亡くなってから時代劇チャンネルはほとんど見なくなりました。が
ここのところテレビのワイドショーでは、時代劇まがいの「越後谷おぬしも悪よのう。」とばかりの賄賂というか菓子箱の底に金貨が入っていたという話が真面目に報じられています。

 原発がらみの、押しつけ?賄賂なのか。悪玉とされる人物は故人というから、どこまで真実が明かされるものやら。

 

 日が落ちてからHさんに新聞を届けていなかった事に気がついて、突っかけで裏の通りのHさんのポストへ入れに出ました。月が見えるかと見上げると雲間に微かに見えて明日はやはり雨になるかも知れません。

 

 帰り道突っかけの摺る足音を聞きながら道を曲がると電灯に照らされた自分の影が
曲がって見えます。努力していても影は正直です。真っ直ぐになる日は来るのでしょうか。

 今日は飯田蛇笏の忌日です。「鉄の秋の風鈴鳴りにけり」は私の大好きな一句です。