田の窪み形のままに薄氷

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 昨日は一瞬雪が舞いましたが、今日は暖かそうなので、郵便を出すついでに田んぼの方へ足をのばしました。日が当たっているのにまだ十分ではないのか、田起こし前の田んぼにはところどころ薄氷が張っていました。やはり今年の春は遅いようです。

 

 夕方、以前わくわくサロンでお世話になったWさんから、Sさんの消息を尋ねられて

そういえば、先月は食事会を中止したためSさんに電話を入れておらず、お元気かどうか気にはなっていたのですが、主人のデイサービス開始やなにやらと、連絡をしていませんでした。

 

 夕食後Sさんに電話を入れると、ご長男が出ました。お母さんは?と聞いてもどうも

言葉を濁します。変だなと思いながら、「お母さん元気ですか?」とたずねるとやや

間を置いて、「誰にも話さないで下さい。」と念をおしてから「実は二日前に父が亡くなりました。」思いがけない言葉に絶句しました。

 

 以前煩った脳梗塞の後遺症で片足が少し不自由で、介護士さんの訪問介護を受けて

いました。特に体が悪いとは聞いてなかったので尚更驚きました。バレンタインデイ

が誕生日で87歳か88歳になられる筈でした。

 

 「妹と相談して父の田舎の関係者と親族だけで家族葬にします。」前々からSさんから万が一の場合は家族葬にと聞いていたので、わかりましたと言って落ち着いた頃に

伺います。お母さんに気を落とさないように伝えてというのがやっとで、私も泣き出してしまったので、ことばも途絶え途絶えで何を言ったのか覚えていません。

 

 本当にSさんご夫妻とは長いつきあいで親戚の様に親しくしてもらっていたのに、肝心の時にご無沙汰していたことが悔やまれます。

 

ただただご冥福をお祈りするばかりです。