届けたや小町が元へ落し文

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   昨日バス停へ向う途中、足元に筒状に巻かれた葉を見かけました。少し前に
TVで落し文が葉を巻いて中に卵を産み付けて、器用にきっちり蓋をする様子を
見たのを思い出しました。

 

 今朝庭の海棠の葉がくるりと丸くなって垂れ下がっているのが幾つかあるのに
気がつきました。落し文ほど精巧なつくりではないものの、同じように中に
卵を産み付けているのでしょうか?

 

 我が家の庭ではそれほど敵がいないとみたのか、実に簡単に一巻きで合わせ目も
少し開いています。先日葉裏に黒い物があるので注意してみると蟻でした。害虫を
蟻がたべているのだと思いました。

 

 気になってネットで調べてみました。どうやらハマキ虫のようです。幼虫が単独で
葉を巻いて中でさなぎになるまで過ごすようです。蛾の幼虫で増えると被害が大きくなるとか。ちっともロマンチックな話ではありません。

 

 書道展のギャラリートークのパネラーの先生の言葉を思い返しながら、やる気が起きて筆を持ちました。小野小町の想いを辿りながら。