炎天下柱の影に身を重ね

              f:id:yuyakereiko:20180630185948j:plain

土曜日は病院の循環バスは午前中で終わるので、午前中に見舞いに出かけました。

最寄りのバス亭はかんかん照りつけるところなので、皆時間ぎりぎりに来ます。私は2番目でしたが、幸い電柱の影が当たるところが開いていました。

 

 電柱の後ろに立って凌ぎました。一番目に来ていたのは老人会の世話役のO沢さんでした。毎朝自治会館の庭を石庭の如く塵一つ無く掃き清めています。カラオケや歩こう会などの世話役を長年勤めておられます。今日は珍しく一人でのお出かけでした。

 

 今日も沖縄名産店の前のベンチで時間待ちをしました。暫くするとお店の人が紙切れを貼りました。「本日最終日」えっ、閉店なのか、沖縄以外の売り場になるのかわかりません。海ぶどうという商品が気になっていましたが、買いそびれました。これまで

お店をながめていましたが、何人も店内の商品を物色するのですが購買まではなかなか

結びつきません。商売も大変だなと思います。

 

 病室に行くと主人は足を持てあますように組んでみたり手すりに乗せようとしたり

します。トイレに行きたがります。リハビリの人が来て車椅子に移りました。酸素ボンベも車に積み、点滴やら体に着いた計器類など多く、準備は大変です。

 

 ホールまでついて行き、一時休憩は私が側にいました。高齢のおじいさんもリハビリ中で、年を聞かれて94才と答えていました。歩行器で右、左と足を出し次は歩行器

を出すのです。歩行器を遠くに出し過ぎて、やりなおしします。主人より10才も年上なのに、リハビリに励んでいます。快復が早そうです。

 

 昨日より半分ぐらい歩いて血圧を測ると低くなったと言うので、ベッドの部屋に戻りました。主治医のY先生からは心臓の方も良くなってきているがお腹の方の通りがまだ

良くないので食事は様子見との事です。

 

 12時20分の最終便で帰りました。

梅雨明けや夫も気づかぬ初エステ

           f:id:yuyakereiko:20180629194051j:plain

 今朝のバスは5分遅れの到着の上に途中で車椅子の方の乗車があり、約束の時間に遅れました。ファックスでお店の場所を教えて貰っていたのですが、ビル内をウロウロ

しているとM田さんが私を見つけてくれました。

 

 エステをしているM田さんからのプレゼントで体験させていただきました。質問用紙に肌の状態や希望などを記入して肌のチェックをしました。結果は2週間後だとか。

個室に案内されて、スカートを胸元まで引き上げたような物に着替えてベッドに乗りました。足先からマッサージでリンパの流れを良くするようです。首の後ろから鎖骨へもマッサージを丁寧に何度も繰り返します。顔もあごの方から額の方へと暖かいオイルのような物でマッサージしました。

 

 最後に顔を覆って暫くベッドの上で寝かされていました。うとうと夢を見たりしました。お疲れ様でしたと起こされて、新たにお化粧をしてもらいました。してもらう方は夢見心地ですが、M田さんは重労働だなと思いました。慣れましたと言ってどのような仕事をしているか私に知って欲しかったそうです。病院通いで疲れて居た私には最高のプレゼントです。バスの中の星座占いに「今日はいままで経験したことのない事をするでしょう。」とありました。的中しました。

 

 病院に行くと又リハビリの時間でした。私も車椅子について行きました。ロビーにはリハビリをする人が何組もいて、主人の担当者は掛け持ちのようで、他の患者さんをも

手伝いに行くたびに私が主人を見ていました。点滴類を下げたポールにつかまって歩く際には片手を私が押さえてついて歩きました。

 

 ベッドに戻ると、口腔衛生士さんが口の中を綺麗にして口のマッサージと発音の訓練もしてくれました。「ぱ、ぱ、ぱ」「た、た、た、」と発音させます。隣のベッドの

おじいさんも一緒に発音して笑わせます。か、か、かは難しくて仰向けの主人には

声が出せませんでした。この訓練をしないと食事が出来ないと言います。

 

 昨日は食事をしたのですが上手く入いって行かないとかで、今日はしょくじができないのでした。それにしてもこの病院の手厚い看護には感心します。昨日かかりつけ病院のケアマネージャーさんが、良い病院に入れて良かったですねと言っていました。院長先生もここはよく見てくれるからと紹介状を書いてくださったのです。

本当に有り難い事です。

 

 

 

軒下にかみ切り虫も雨宿り

           f:id:yuyakereiko:20180628185242j:plain

 朝新聞を取りに行こうと玄関のドアを開けると結構な雨降りでした。紅葉の木を雨よけにして新聞を取って戻ると玄関先のタイルの壁にごまだらカミキリがへばりついていました。子供でもいたら喜びそうです。お婆さんはご自由にと横目で見て通り過ぎました。

 

 11時の約束通り火災保険の人が契約更新に訪れました。3年毎の見直しですがこれまで通りの契約にしました。先日絵の先生宅に来た雨樋点検の営業の話をして我が家も雨樋の修理をしたけれど20万円以下は出ないのでしょう?。と質問しますと最近は20万以下でも出るそうです。但し修理済みは駄目とのこと。写真でも撮ってあり修理箇所の

査定が出来れば別のようです。残念でした。

 

 3時少し前に病院に行くと主人はリハビリの最中で、廊下を歩行器で歩いていました。今日は回廊を2回まわったようです。食事の練習もしたようで、かなりしっかりしてきました。看護師さんから市役所に介護の改定申告のためにケアマネージャーさんに病院に来て貰うようにと言われました。退院の時ではその後の対策がスムーズに行かない恐れがあるようです。

 

 帰宅後その足でつづき病院へ行き若葉会の受付で担当のケアマネージャーさんを呼んでもらいました。事情を説明すると、経費負担の関係で7月の始め付けで申請した方が

良いとのこと。最近変わった担当者がお休みのため前任者が代わりに対応してくれました。区役所の方へも連絡してくれることになりました。

 

夏のシャツ背中待ったの手が描かれ

               f:id:yuyakereiko:20180627193333p:plain

 今日は午前中予定がないので、掃除や洗濯に時間を割きました。食パンを切らしたのでホットケーキを焼いて昼食にして、12時半のバスで病院へ出かけました。

いつものように沖縄名産店の前で休憩しました。売り子さんは一人でレジの方に立つと

裏の商品の方に目が届きません。でも良くしたものでベンチに座っている人の目に守られているのです。

 

 1時半になるので、循環バスの来る場所へ向かいました。信号待ちをしている人のシャツの絵に釘付けになりました。待て!と遮る大きな手が背中一面に描かれていました。待合場所へ行くと誰もいません。嫌な予感がしました。時刻表を見ると、1時30分はありません。元の場所へ戻るのも嫌だし立ち続けるのもなあと後ろを振り返るとカフェがありました。

 

 一人席でブルーベリーヨーグルトアイスを頼みました。アイスを食べていると、先程の待った!のシャツの女性が入って来て本を読みながらアイスティーを飲んでいました。同じバス待ちかと思いましたが、先に店を出て行きました。

 

 病室へ行くと主人は頭を洗って貰っていました。ベッドに寝たままでベッドの頭の先に看護師さんが立って小さなビニールのプールのような物に主人の頭を乗せてホースで

水をかけてすすいでいました。頭を洗うというと「いくらするの?」と値段を聞いたそうです。今日は今までで一番意識がはっきりしていました。でも妹が来ていたとか話すので記憶は相変わらずです。

 

 リハビリの人が来たので又明日ね。というと何処へ帰るのと言うので看護師さんが

帰るところが幾つもあるのと笑いました。30分早いバスに乗ったのでセンター南からのバスの時間に余裕があり買い物が出来ました。

乗車口香水の香とすれ違ふ

           f:id:yuyakereiko:20180626192953j:plain

 今日は午前中は絵の教室に行きました。先生のご主人も横浜総合病院に入院されていたので、色々教えてもらいました。先々週に花材とした紫陽花の切り花がしおれもせずにありました。花粉症の先生はくしゃみが出るので花瓶ごと外に出しておいたのだそうです。

 

 午後1時半のバスに乗りました。バスに乗る時にT梨ご夫妻と一緒になりました。T梨さんは私の主人の前職の時の同僚でした。今まで何度か大病をされていてその度奇跡的に復帰されてきました。今は胸にバイパスが入って若返ったと笑っていました。

 

 地下鉄に乗るとき下りて来た人とすれ違った際、香水の香りがしました。最近はあまり嗅ぐことが減りましたので、新鮮な感じがしました。暑くなってくると汗ばむので

体臭消しに使われるのか、香水は夏の季語なのです。

 

 病室に入ると主人はベッドに斜めに寝て足をベッドの柵に乗せていました。看護師さんによると今日はすごく動いているとの事でした。目もはっきり開いていてしきりに話をします。そこへ循環器の先生が見えられて昨日の検査のことで話がありました。

 

 前からあったと見られる不整脈が、手術による影響で強く出ている可能性があるそうです。肺にも水がたまり、利尿剤で尿の排出をして水を減らすそうです。またいつも使っていた血液さらさらの薬を止めているので、脳梗塞を起こすリスクもあるのでその薬を再開したいが、まだ水分を取れないので、取れ次第再開すると言います。

 

 病室に戻るとリハビリに行く準備をしていました。車いすに乗せられてホールへ出ました。椅子の肘かけをつかんで立ち上がる、腰を下ろすを5回してから、歩行器に移り前進しました。体につけていた計数機の価は良いようで看護師さんも喜んでいました。

今日は悪い状態を見るのかと思っていたので、今までで一番元気な姿に安心しました。

 

 隣のベッドの新しい患者さんにカーテン越しに聞いていたら看護師さんが冷え性だそうで、お手々が冷たいですね。私の手は温かいでしょう。」「あったかいねえ。」「冷えるといけないから手袋をしましょう。」との会話に、あ、あのグローブをはめさせられるのだと可笑しくなりました。

 

 案の定その患者さんは手袋を取ってくれと、何度も懇願していました。主人の手に今日はグローブはありませんでした。

人混みの浴衣姿に妣を見る

          f:id:yuyakereiko:20180625191127j:plain

 青山の皮膚科の予約時間の12時50分に間に合うように家を出ました。表参道の乗り換えホームで浴衣姿の高齢女性を見かけました。小柄で髪を後ろに結い上げたうなじから

肩のまるみあたりが亡き母の後ろ姿に良く似ていました。20年も前に亡くなったのに

時々和服姿をみるとはっとする事があります。

 

 今日は外苑前駅から表へ出て直ぐに信号を渡り、曲り角も間違えませんでした。

予約時間ぴったりに診察室に呼ばれました。ベッドに横になってレーザー跡の確認をしました。一度も剥がさなかったテープを剥がして鏡を見せられました。皮膚は出来ていましたがまだ赤くなっていました。

 

 軟膏を塗って、その上にサランラップをはり、更に肌色の絆創膏を貼りました。三日間はこのようにサランラップを貼るように言われました。その後は肌色テープで良いそうです。今週中にもう一度来られるかと聞かれましたが、来週の月曜日にお願いしました。今日の診察料金は無料でした。

 

 意外に早く済んだので、あざみ野駅に2時前に着きました。2時の循環バスに乗れました。昼食は病院内のコンビニのサンドイッチで済ませました。

 病室には主人だけで他の人達は病室を移ったようです。主人は心臓がばくばくするとかで検査されていました。今日は結構おしゃべりをするのですが酸素マスクをしていて

はっきり聞き取れません。暫く寝顔を見て又明日来るからねと言うと「はい。」と

返事しました。

 

 夕食を取っていると病院から電話がありました。病院名を名乗られたときはどきっと

しましたが、今日の検査の結果循環器の先生から話があるので明日の時間の予約の

事でした。3時半にお願いしました。頻脈があるようですが心配です。

青時雨ティッシュでベンチ拭く老女

              f:id:yuyakereiko:20180624165440j:plain

 今朝はあざみ野10時半の循環バスに乗る為に、最寄りのバス亭へ行きました。先客がいました。私より年配とみられる人でした。朝降ったり止んだりのお天気だったので、

大丈夫とみたのか両手に荷物を持って傘をさしていました。

 

 ベンチが濡れているわねと言って何やらごそごそしていると思ったら、ティッシュペーパーでベンチを拭き始めました。ベンチ全体と背もたれの部分も拭いていました。

濡れている内に綺麗にするのかと感心しました。いやいや座ろうとしているのかなと心配にもなりました。だいぶ濡れていましたから。端の方に大きな方の鞄を置きました。

口に蓋のないタイプで、タオルを上にかけていました。

 

 直ぐにバスが来たので、なんだかほっとしました。センター南で地下鉄に乗り換えて

アザミに駅に着いたらまだ10時半までには間が有り、また沖縄名産店の前のベンチにかけてすごしました。循環バスはなかなか来ません。道路が混んでいるのかと暫く待って、待てよ日曜日は運行無しかもと時刻表を取り出してみると、その通りでした。

 

 やむなくタクシーで病院へ行きました。料金から察するに我が家からの距離の中間になるようです。病室に入ると調度リハビリから帰りベッドに寝かされているところでした少し歩いたようです。鼻の管から酸素を入れていたのが口呼吸で苦しそうなので

今日は酸素マスクになっていました。

 

 時々グローブをはめた手を伸ばしてマスクに触ります。何度目かに管が外れました。

マスク自体にも所々空いて入るところが有るので、管が外れても大事にはならないと思いますが、主人に外れた管を見せて注意しました。

 

 帰りもタクシーであざみ野駅まで行きました。帰りは料金がかかりますが田園都市線市ヶ尾経由にしました。