駅中に燕親子のマイホーム

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 今日は11時から面会が出来るので、9時半のバスでセンター南経由で出かけました。あざみ野駅に10時頃に着きましたが循環バスには間に合わないので地下改札横のベンチで時間を潰しました。バス時間の5分前にエスカレーターで1Fへ出ると上を見上げてカメラを向ける人々がいました。

 

 燕の親子です。巣の中に3羽の子供とそれを見守る親燕が下を見下ろしています。私もしっかりパチリとカメラに収めてバス亭へ向かいました。

 

 病室には体の管類が少なくなってさっぱりした顔の主人がいました。燕の写真をみせると笑顔になりました。間もなくリハビリの看護師さんが来て車椅子に移しましたが

酸素ボンベも不要になって、仕事が楽になって喜んでいました。

 

 ホールで椅子から立ち上がり、点滴のポールにつかまってあるきました。回廊をすたすたと歩きますが時々立ち止まります。「ここは女性の部屋ですよ。」と言われました。いつも女性の部屋で立ち止まるとからかわれました。

 

 又明日と12時20分最終のバスで帰りました。

 

ブログを書いている時に地震警報がなり、揺れが来ました。結構長い揺れでした。

千葉県東方沖震度5弱だそうです。 

 

昼顔の傍に開かぬ忘れ傘

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 朝から激しい雨が降っていました。昼までには小止みになるかなと期待しつつ

テレビを見ていると、突然の臨時ニュースでオウム事件松本智津夫死刑囚の刑が執行されたと報道されて、話題もオウム事件に切り替えられました。当時は大きく報道されて、恐ろしい事件でした。

 

 光の輪の上祐氏が記者会見で現在の心情を話していましたが、集まった記者からは何も質問が出ず、あっと言う間に終了しました。ああ言えば上祐と言われた弁舌を聞くことができず物足りなさを感じました。記者の勉強不足か、何か質問をして後々面倒なことになるのを恐れた物か、一体あの会見は何だったのでしょう。

 

 出かけるときは小止みになっていましたが、大きめの傘を持って出かけました。バスはいつも遅れ気味です。今日は私の他誰もいませんでした。空き地の草は時々刈られて

綺麗になりますが、直ぐ又雑草でいっぱいになります。道路との仕切りのフェンスに昼顔が絡みついて雨に打たれて咲いていました。傍らには誰が忘れたのか捨てたのかビニール傘が掛けてありました。

 

 電車に小学校低学年と見られる子供達がランドセルの二倍もありそうな紺色の大きなリュックを背負って乗ってきました。私立の子供達のようでした。中の2名の男の子と女の子が通路を行ったり来たりしてはらはらしました。停車した時に女の子が「あざみ野で降りてみようか」といいました。え!とホームをみるとあざみ野でした。あわててよろけそうになる女の子を押さえてホームに降りました。あぶないあぶない。

 

 病室に行くと主人は看護師さんにミトンをつけさせられているところでした。今まで車椅子に乗っていたそうです。昨夜の内視鏡は上手くいったようで、食事の練習を始めたようです。鼻に入っていたチューブは外されてさっぱりした顔になっていました。

髪も洗って貰って、指先で測っていた数値も良いとのことで看護師さん二人が手を叩いて喜んでくれました。

 

 請求書が届いたので、会計に支払いに行きました。クレジットカードで払えて助かります。もっとも病室で借りる衣類や雑貨の分は現金でした。両方合わせて13万円弱でした。6月20日から30日迄の分です。主人の生命保険はすべて満期になってしまい

何の役にも立ちませんでした。

 

 このまま順調に快復してくれますように。

 

 

 

青時雨相槌しきり打つ女

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 昨夜は眠くて10時には床に就きました。所が2時間おきに目が覚めて、最初はトイレに行きましたが、次からはさすがにそんなに行ってもとそのまま眠りにつきました。

目が覚めても直ぐ次の眠りに入るので、寝不足の感じはしません。

 

 朝は小雨が降っていて洗濯物は室内に干しました。少し止んだところで新婦人新聞を

配りに行きました。ここのところヨガを休んでいるので、出る前にヨガのポーズをいくつか行って腰周りを柔らかにしました。

 

 午後は又小雨が降ってきました。折りたたみ傘は止めて大きな傘をさして出かけました。バスに乗ると前の席の女性が何やら小声で話しています。一人がけなので相手がいるわけは無く、携帯電話かと思いましたが耳に何も当てている様子もありません。

 

 前からの声では無く別の場所の会話が聞こえるのかなと思いました。ふと運転席の横のミラーに前の席の女性が映っているのに気がつきました。確かに中年の女性がしきりにもごもご話しています。時々相手の話に耳を傾けて、うん、うん。そう、そう。そしてまた話し始めます。とても自然な会話をしているように見えます。

 

 Y田さんのことを思い出しました。彼女の場合は頭の中の人物と話していても人前ではそんなそぶりはしなかったので、誰も気がつきませんでした。もっともバスの女性が

一人ごとを言っていたのか、お芝居の台詞の練習をしていたのかわかりませんが。

 

 主人は今日もしきりに動きます。足を組んだり、横に向こうとしたり、体を持てあましているように見えます。主治医が顔を見せて、3時半頃移動しますから。と言われました。そのつもりでいましたが一向に移動の用意の人が来ませんでした。

 

 内視鏡は5時過ぎからと聞いていたので、バスもなくなるので先生を信頼して病室を後にしました。

 

初西瓜一人食む夜の味気なさ

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 今朝は書道の日で、鍵を借りて会館を開けエアコンを入れました。思えば前回の書道の日に、主人と病院へ行きその日に手術をしたのでした。その事を伝えると皆さん驚いていました。少し遅れて来たOさんは体調が悪く書道が出来ないが、先月分と今月分の月謝を届ける為に来られたと言います。

 

 先月乳癌の手術をして九日間入院していたのだそうです。まだ体調が元に戻っていないようで、椅子に座ると痛いそうです。乳癌は自分で気がついたそうで、横に寝たときに痛みを感じて、そのところを触るとしこりが感じられて、近くの病院に行き診察の結果、北部病院への紹介状を貰って、手術を下のだそうです。片方の乳房を全摘したそうです。見たところ何処も悪そうには見えません。書道道具など思い物が持てないので

テキストを受け取って、自宅で自習しますと帰られました。

 

 本当に癌を患う人が多いです。我が家に限ってと思っていたのに主人も癌に犯されていました。私も最近婦人科の検査を怠っているのが気になります。

 

 病院に行くと主治医のY先生から、術後の吻合部狭窄が見られていて食事が通らないので、接合部分が狭くなっていればバルーンで広げる必要があるかもしてません。明日

夕方内視鏡を施行をしますと、同意書にサインを求められました。

 例によって考えられる合併症等のリスクの説明もありました。先生を信頼するしかありません。

 

 今日は看護師さんの計らいで主人の拘束の紐を解いて貰らったので、爪を切り、顔の痒いところを掻いたりして気分が良かったのか歌を歌い出しました。「うさぎ追いし彼の山~」最後まで歌いました。本調子ではないものの歌らしく聞こえました。

 

 夕食前にシャワーを浴びて、手足をのばして一息ついていると、N田さんが会費のおつりを届けに来てくれました。共同購入の品物と、一口どうぞと直ぐ食べられるように

カットした西瓜とトマトを頂きました。

 

 私にとって西瓜は贅沢なデザートです。とても甘く美味しいのですが、やはり一人の

食卓は味気ないものです。

紫陽花や写し取られて色褪せぬ

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 今朝は久しぶり記憶のはっきり残る夢を見ました。二番目の兄の小学校の担任の先生の夢です。というか名前がフルネームで出て来ました。とある家の前で先生の家だと誰かに伝えていて、ぼんと書いてひろしと読むのだと説明していました。

 昨日は長兄の命日だったので長兄の夢を見るのならわかるのですが、全く夢は気まぐれです。

 

 今日の絵の時間は私と先生の二人だけでした。先生も隣の席で小品の絵の色づけをしていました。私は紫陽花の絵を仕上げにかかりました。花瓶の中には青い花2本が残っているだけで、さすがに他は枯れてしまったようです。我が家の庭の紫陽花も茶色になってしまいました。スケッチブックの中の紫陽花は色を留めています。本物のようには行きませんが。

 

 絵の先生にお昼ご飯をご馳走になってから、病院へ出かけたので今日は市が尾経由で行きました。2時の循環バスに間に合いました。

今日も口を開いて荒い息づかいでした。横向きに寝たそうに動きますが手を拘束されているので思うようになりません。片側に枕を当てて肩の辺りをなでてやりました。

足裏をこすると笑いました。くすぐったかったようです。

 

 今日のリハビリは男性でした。車椅子に移すのに体に着いている管を絡ませたりして

私は内診びくびくしました。体は頑丈そうでも小柄な女性の方が行き届いた世話が出来ていると思いました。ホールまでついて行きました。首のマッサージやあごを上げたり下げたりして首の状態を良くしようとしていました。あごから下の喉の部分を動かさないと食事が上手く取れないのだそうです。

 

 立つ訓練を三回して部屋に戻りました。私はバスの時間になるので又ねとその場を離れると何処へ行くのと主人の声が追いかけてきました。戻って家に帰るけど又明日来るからと言って、一階へ急ぎました。

 

 帰宅すると留守電に区役所から介護認定調査の件と録音されていました。折り返し

電話を入れると来週の月曜日に病院の方へ調査に来てくれる事になりました。

 

 

 

 

へたる足奮い立たせよ夏木立

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 今朝は9時10分頃家を出て外苑前へ出かけました。三度目なので余裕でした。

3番出口を出て目の前の信号を渡ればいいのです。早くに着いてしまうかと思いましたが、結構医院まで歩きますので予約時間の10分前ぐらいに着きました。

 

 診断の結果もうほとんど良くなっていて、化粧をしても良いとの事です。但しこれから3週間程で皮膚が赤くなるそうです。なるべく色を抑えるようにクリームを調合してもらいました。2種類のクリームを1:1に混ぜて夜だけ塗るように指示されました。

 

 3週間後あたりがピークになるようで、その時に又受診するようになります。ついでに鼻筋の横にぽつんと白い吹き出物があり長いこと取れずにいたのを取ってもらいました。麻酔薬を塗って、取ってくれました。皮膚の上に見えていたより中の方が大きくて

びっくりしました。

 

 11時半には医院を出られたので、あざみ野駅に12時20分に着き12時半の循環バスに間に合いました。病院内のコンビニでおにぎりを買って食事をしてから病室へ行きました。相変わらず口呼吸の音がしました。今日は男性の看護師さんが痰を取ってくれました。心電図の検査があったのでリハビリの開始が遅くなり、私はバスの都合で

途中で帰りました。エレベーターの前で手を振ると主人も手を振りました。

 

 バスを降りるとアスファルトからの熱と空からの熱とでくらくらしました。地下鉄に乗ってセンター南で一時間一本のバスに間に合いました。ロータリーの一番奥の乗り場へ行くのは骨です。列の最後尾に着いて、横の木々を見上げると真っ青な空にすっくと立ち生い茂った葉は時折ざわめいて風が通り抜けてきます。

 

 今日は若くして亡くなった長兄の命日であれこれ思い出していると姪の崇子さんから

メールで崇子さんの母親にあてた兄の手紙を写真に撮って送ってくれました。あれから53年も経ってしまいました。文面から多感な決意を語っている兄はその時は生きていたのだと実感します。覚えている人がいる限り時々蘇るのですね。

 

羽ばたくや病棟生まれの燕の子

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 今日は仕事帰りの長男と病院へ行きました。スマホで場所を確かめていたようですが

桐蔭学園を通り過ぎたかと心配していましたが、前方に桐蔭学園の女子部入り口の表示が見えて安心して右折して進みました。細い道が続きます。やがて病院の看板が見えてきて坂を上りました。

 

 病院のロータリーを過ぎて下り坂になって第一駐車場に出ました。11時からの面会時間でまだ駐車場には数台しか車が入っていませんでした。4階のナースステーション

にいつも大勢いる看護師さん達の姿はまばらでした。

 

 病室に入ると主人は相変わらず大きな口を開いて息をしていました。声をかけると

息子の事もわかったようでした。横を向きたがりますが腕を拘束されているので自由がききません。しきりに話をするのですが可哀想ですが聞き取れません。息子に半袖で寒くないかと言っているようで笑わせました。

 

 息子は主人の点滴液をスマホで調べてくれて、大きな袋の方と小さい方の点滴の並べ順にも決まりがあるようで液が混じらないように配慮されていると言っていました。

私は何か体に良い物を入れてくれていると信じているので気にもしていませんでした。

 

 手前にあるべき物が反対側にあってはならないなどと思ってもいなかったのでこれからはつい気にしてしまうかも知れません。一時間ほどいましたが今日は看護師さんも医師も来ませんでした。

 

 駐車券の割引をしてもらおうとナースステーションへ聞きに行くと救急外来の方でと教えてくれました。病室へ戻る時にデイルームの外を燕が飛んでいました。病棟のベランダのひさしの内側に燕の巣があります。時々雛が顔を覗かせたり羽を広げたりしているのでした。

 

 救急外来の受付の人は電話中で、救急車からのようで小さい女の子が熱いラーメンの汁を飲んで喉を痛めているようで受け入れても良いかと医師に確認して受け入れの承諾をしていました。

電話の済むのを待って割引のことを聞くとカードを入れる器機を教えてくれました。

 女の子の喉がたいしたことが無いといいのですが。