喧噪を抜けて四日の夕日かな

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 朝襖が開く音に目が覚めました。主人が覗いています。何時?と聞くともう八時だと言います。ありゃ寝過ごしてしまったと急いで起きて朝食の準備をしました。

 

 今日は直ぐ上の姉の所へ行く事になっていたのです。鮭の粕煮を作るつもりでしたが、解凍するのを忘れていて間に合いません。勘弁してもらいましょうと、瓶詰めや

缶詰、赤蕪漬けをリュックに入れて、途中のスーパーで御寿司弁当とスープを仕入れ

出かけました。

 

 11時半頃品川駅に着きました。そこから先日箱根駅伝の選手達が走ったであろう

道を通って姉の所へ歩いて行きました。少し距離はあるものの平らな道なので腰も

痛まずすいすい歩けました。

 

 姉はおでこが赤くなっていて、寒暖差アレルギーが出ているようでした。頬はそれほど目立ちませんが、額がなかなか直らないようです。昨日はプールで初泳ぎをしたそうですから体はいたって健康です。

 二人で食事をしながら通院している内科と整形外科の先生がどちらも美男だが内科の先生は優しく、整形の先生は足や腰が痛くとも死ぬ訳では無いので、患者につっけんどんだなどとたわいない話で笑い転げているうちに、帰る時間になりました。

 

 電車内は暫くぶりに読書しました。息子から借りた「サピエンス全史」ですが家では

なかなか読み進められなくて、良い機会と厚い本ですが持って行きました。

 されらが先祖の狩猟採集民族が、どのようにして今日まで生き残ってきたかという

実に面白い説です。上・下巻あるのでまだまだ先が長いのですが、きょうはだいぶ

読めました。

 

 品川駅は大勢の人が行き交っていましたが、田園都市線に乗り継ぐあたりからだんだん車内も空いてきます。バスを降りると、静かな町に帰って来たなと落ち着きます。

夕日が赤々と田園を染めてきれいでした。家の近くまで来ても振り返るとまだ日は沈みきらずに空を染めていました。