花嫁の裾に纏わる春の風

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     銀座で姉と待ち合わせなので、市が尾で電車を待っていると美容院の夏子先生が
隣の席へ座りました。用賀の実家へ行く所でした。用賀までおしゃべりが出来て退屈しませんでした。
銀座の13番出口は閉鎖中の表示が在り、松屋銀座へ12番出口から出ました。いつもと出る場所が違うので姉と会えるか不安でした。

 松屋の前は長い行列が出来ていて、尚更人探しには困るなと思いました。正面入り口に行くと姉がいました。早く着いたので売り場を見てきたのだそうです。中も行列が続いていて何事かと聞いたところアニメの催しがあったようです。

 

 11時開店の食堂へ入りました。早いのではと思いましたが客が混んではいけないと姉が心配するので一番乗りで入りました。いつものように和食のお店「つるの屋」でした。春らしい御膳で、お通し、椀物続いてお盆いっぱいお料理が盛られてきました。皆少量づつなので目で楽しみながら味わいました。ご飯はグリーンピース入りで塩加減も良く美味しく食べました。

 

 お腹いっぱいになって、外へ出るとまだ曇っていましたが気温も上がってきていました。みゆき通りの画廊は姉が覚えていてすぐに辿り着きました。女流画家6人の展示会なので作品数は少なくてじっくり鑑賞できました。先生の絵は始めて見る作品でした。背景の色などこれまでとちょっと変わっていて斬新に思いました。他の方々の作品も素敵でした。

 

 絵画鑑賞の後は四丁目に戻り時計台をスマホで写していると横断歩道を結婚式のカップルが渡ってきました。ドレスに風が纏うのか歩きにくそうでした。松屋の所でも別の花嫁を見かけました。今日は吉日なのかも知れません。
近くのビルに入って、アイスクリームが食べたいというので、甘味処で小倉アイスを食べました。

 

 帰りに松屋の水着売り場で、姉が先に見定めておいた水着を買いました。値段の高いのにびっくりしました。安いのはすぐに伸びてしまうのだとか。カラフルな水着やその上に羽織る薄手のコートなど、一生手に取ることは無いと思いますがとても華やかな品々が飾られていました。

 帰ってから姉に電話をすると、ますます枯れた声がしました。風邪薬を飲んでいましたからひどくならないと良いのですが。