独り居を甘味で癒やす寒露かな

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   昨日は熱中症になりそうな暑さでしたが、今日はカーディガンを羽織りました。
夜中に寝苦しく何度か目が覚めたおかげで、朝目覚めたときは7時をまわっていました。8時までにはゴミを出さないと、この辺は収集車が来るのが早いので間に合わない事があります。

 

 朝食後、NHKで肌荒れや皺たるみなどの事について、専門家の先生達が研究結果に
基づいて話をしていたので、ついつい釘付けになってしまいました。この年になると
もう手遅れと思いつつも、まだ出来る事があればと思ってしまいます。

 

 意外なことに骨を丈夫にする事も大切なようです。簡単にできるのはかかと落としです。つま先立ちからすとんとかかとを床につけるのです。床でドスンドスンすると
築50年の家にダメージを与えそうで、ちょっと家の中では出来そうもありません。
庭か散歩に出て表で実行しようかなと思います。

 

 3時のお八つは昨日半分残しておいたショートケーキと紅茶にしました。
秋の日の独りのティータイムは、なにかもの悲しい思いがします。
「これ美味しいね!」と主人の声が聞こえそうです。ケーキの周りの紙に付いたクリームも綺麗に舐め尽くしていた様子が思い出されます。

 微笑む遺影に「ごめんね。」といいつつケーキを口に運びました。

 

天高く赤いブランコ漕ぐ少女

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 昨夜は汗をかいて目が覚めました。掛け布団はまだ薄いのを使っているので、
タオルケットを外して汗を拭いて寝ました。朝も半袖で過ごしました。涼しくなったら、河原の方へ散歩に出ようと思いましたが窓から外を窺うと日はさんさんと降り注いでいてためらってしまいました。

 

 午後3時近くに夏ほど暑くは無いだろうと、農家の無人販売の野菜棚にみかんや柿
があるかもしれないと、出かけました。ところがどうしてどうして少し歩いただけで
体が熱くなってきました。やっと野菜棚に辿り着きましたが日曜日で新鮮な野菜は
ありません。草臥れた茄子やおくら、かぼちゃなどでしたが幸いみかんはありました。

 

 農家自家製のみかんでいつもそれほど甘くは無いのですが、酸っぱいのが好きなので
一袋取って300円を箱に入れました。そこから河原へ行くのは断念して反対方向の公園に寄りました。公園は小高い丘になっています。小径を上っていくと銀杏の実が沢山落ちていて踏まれて悪臭を放っていました。

 

 ようやく公園のベンチにたどりつき、日陰になっているところに腰を休めました。
ほっとして空を見上げると真っ青な中に秋の雲が浮かんでいました。公園の頂上の赤いブランコには少女がひとり気持ち良さそうに漕いでいました。

 

 少し休憩して、よていより早めに帰宅しました。体中ほてっていて冷蔵庫から保冷剤を取り出して、首筋や脇の下を冷やしました。うっかりすると熱中症になりそうな陽気でした。

秋風鈴一つ鳴らして風入りぬ

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   今日は気温がぐんぐん上がり、庭に面した戸を網戸にするとサーッと風が入りカーテンを舞いあげて風鈴がリーンと鳴りました。来るはずの無い人が訪れてきたような気がしました。

 

 ノーベル平和賞を誰が取るのか二、三日話題を賑わしていましたが大方の予想に反して性暴力被害救済に取り組んできたデニ・ムクウエゲ医師と自らも性暴力を受けて被害の実態を告発したイラクの人権活動家ナディア・ムラドさんが受賞しました。

 

 ハリウッドでも女優さん達が性暴力の被害を訴えて大きなうねりが世界中に広がってきています。もっとも二人は戦争や武力紛争下での性暴力根絶に向けて努力した事への受賞ですが。

 

 韓国の慰安婦問題も今だに合意出来ずにいます。心と体に受けた傷はどれほど
年数が経っても癒える物では無いと思います。自分の身に起きたらとぞっとします。
平和賞を受けた二人の事はこの報道を聞くまでは全く知りませんでした。

  勇気あるお二人に心からの拍手を送りたいと思います。

 

綿吹くやアンクルトムの小屋遙か

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 今日は秋雨がしとしと降り続いて肌寒い一日でした。幸い外出の予定はなかったので、ドラマ三昧の時間を過ごしました。頭の片隅には解いてある着物のリフォームとか、何か手仕事をした方が良いのではと思うのですが、まだそこまでの気力が沸きません。

 昨日コミュニティスクールの入り口に大きな鉢植えの綿の木があり綿の実が弾けて真っ白な綿を吹いていました。昨年も見かけたと思い、事務所の男性にいつもありますね。というと近くの方が持って来てくれて、これは今日新しい物と交換したのだそうです。まだ青い実もありこれから熟すようです。

 

 この綿を見る度何故か子供の頃に読んだ「アンクルトムズ・キャビン」のトムの
名前が思い浮かびます。物語ははっきり覚えていないのですが。アメリカ南部の奴隷の黒人達が綿畑で綿を摘む様子が連想されるのです。

 

 この本が南北戦争のきっかけになったとも言われているようです。でも残念なことに
時代が流れて、アンクルトムというのは白人に媚びを売る黒人という意味に使われているようです。白人の主人や雇い主の子供に従順で純朴なトムが脆弱な存在として、否定的に捉えられているようです。

 

 子供ながら逆境に耐えて健気に生き抜くトムに心を寄せていたと思うのですが、平和な時代に活きてきたお気楽な感傷だったのかと自分の思考の底の浅さが思いやられました。

穫りたての抜き菜昼餉の一菜に

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  今日は「うたごえ」の日で、コミュニティスクールへ出かけました。会場の都合で今回はピアノのある部屋ではなく一階の部屋でした。私達はピアノの伴奏では無くギターなので特にどの部屋でも良いのです。

 

 今月は「月」がテーマでした。月、月の沙漠、荒城の月、浜千鳥、上を向いて歩こう、炭坑節、月光仮面は誰でしょう、故郷の空、月がとっても青いから、雨降りお月さん、となりのトトロ、証誠寺の狸囃子、雪山賛歌、明日は月の上で。

 

 今回は始めに、コーラスの経験者の指導で、軽いストレッチから入りました。脇の下や股関節などのマッサージでリンパの流れを良くする事も教えてもらいました。
曲は色々なジャンルの物があって、楽しく歌えました。

 

 途中校庭で運動会の練習と見えて、バンド演奏が始まり、音がかぶりましたがそれも一興で楽しめました。雨降りお月さんの歌が一番と二番でメロディが異なるのを始めて知りました。同じように歌っても良いのでしょうが、先生は録音してきた歌を聞かせてくれましたが似たようで、微妙に異なり何度聞かせて貰っても同じようには歌えませんでした。

 

 家に帰ってからユーチューブで聞いてみましたがやはり二番は違います。何故かなと
調べると、二番はもとは「雲の陰」という別の歌なのでしたが後に一番二番としてレコードに納めたのだそうです。

 

 終了後、外へ出ようとすると事務所の人が出て来て、入り口に近所の農家の人が大根の間引き菜を持って来てくれたので、良かったら持って行ってと声をかけられました。
みずみずしい青菜で、皆でそれぞれビニール袋にぎゅうぎゅう詰めて持ち帰りました。

 

 早速一部をお昼にベーコンと炒めて食べました。残りは明日のお楽しみです。

道の端の道を説く友秋高し

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   今日は爽やかな秋日和でした。書道の会場の鍵を開けているとY沢さんがやってきて一緒に雨戸を開けました。一部網戸のままにしておきました。今回の台風はすごい音がしたけれど葉っぱが沢山散った以外被害はなかったと互いに話しました。

 

 先生に家で書いた展示会用の作品を見ていただきました。良く書けているけれど。もう一ひねり必要のようで、幾つかアドバイスを頂きました。O寺さんは二文字の行書を見ていただき、文字のバランスをアドバイスされていました。まずは土台をすえたと言うところで。次回に更に練った作品を提出して見ていただこうと思います。

 

 ヨガは先生がお休みで、テープで自習でした。皆さん慣れているのでテープの先生の声に従って、スムーズに一通り終了しました。途中から参加したS原さんは、自転車で隣の地区から参加されます。都合でどうしても途中参加になるのですが、それでもいつも来られるのは偉いなと思います。

 

 会館を閉めて外へ出ると、まだ数人たむろしていてM崎さんが健康吹き矢の宣伝をしていました。希望があればM崎さんがリーダーになって、会館で指導してしても良いとのことです。中にS原さんも自転車を止めて話の輪に入っていました。クリスチャンの彼女に清書の話などを話してもらえる機会を設けたいというリクエストが上がりました。

 

 自分はとても話せないと謙遜しながらも、清書は難しいけれど最近東北の気仙沼語で清書を翻訳した人がいてそれはとてもわかりやすく面白かったと言います。「始めに言葉あり」と言っても解らないが「始めに神様の思いがあった。」と読んでああそうかこれなら解ると思ったというように親しみやすい語り口で私達を引き込んでくれます。狭い道路で車が来て、それぞれの方向へ分かれました。

 

 いつかカフェでも開いて話を聞く機会が出来れば良いなと思いました。

 

 

鶏頭花鶏冠焼く孝(ちち)思ひ出ず

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   今日の絵画教室はまたまた私一人でした。Uさんは娘さんの看病が長引いている様子です。Yさんは今月から来ると連絡があったのですが、通常の月は第二火曜日からなので、新しい予定表を見ていない可能性があります。先生が電話を入れましたが通じませんでした。

 

 今描いている絵に紅い物を加えたいので、先日実を取ってしまったホオズキの皮を持って行きました。実が無い事に気がついた先生が、神棚から一つ下ろして皮を割いてくれました。供えてから日にちが経ったと見えてしわが寄っていました。つるつるのつもりでスケッチしました。

 

 紅い物をと思い描いたときに始めは鶏頭の花でした。少し前には花屋さんにも公園にも沢山あったのですがいつの間にか他の秋の花々に代わっています。鶏頭の花は鶏の鶏冠に良く似ています。子供の頃体の弱い私は得体の知れない珍味を食べさせられまた。

 

 中に鶏冠もありました。父が焼いて私に食べさせようとしました。いやいや口にして、ゴムのように感じて頑として受け付けなかった記憶があります。果たして鶏冠など
食用になるのかと、今時ならネットで情報が得られるとググってみました。なんと結構ヒットしました。

 

 コラーゲン豊富なのだそうで、レシピも載っています。美味しいそうです。長年活きてきましたが周りでは一度もお目にかかったことはありません。