風孕む開かぬ窓辺の古簾

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 暑くなると、日よけに西側の窓に簾をかけている家をよく見かけます。

最近空き家問題を耳にしますが、我が家の周りにも住む人が無く、そのまま放置されて

いると見られる家を見かけます。縁者が時々見に来ていて、手入れをしている所はちょっと見には住人不在とは見えません。一方日よけの布が垂れ下がり、木々がぼうぼうとしているのを見ると、住む人がいないのか、親が亡くなって子供世代が家周りに無関心で荒れているのか、よけいな想像をしてしまいます。

 最近独り暮らしだった方が亡くなり、子供さん達は別に暮らしているので、現在は空き屋になっている家の前を通ると、石垣に白い花が一面に咲いていて庭木のピンクの木槿も何時もと変わらず咲いています。窓辺には簾もかかったままです。

 今にも窓が開いて、元気なご主人が会釈してくれそうな気さえします。

我が家の庭木が伸びると、周りの家の迷惑にならないようにと枝を落としますが、私に何かあったら、息子はとても庭の手入れなど出来そうも無いので、高い木は処分してしまおうか、いやいやまだ大丈夫、2,3年はこのままにと、考えは堂々巡りです。