10時にセンター南駅に集合して、吟行へ出発しました。行き先は葉山の県立美術館
「白寿記念展堀文子展」です。全員敬老パス利用者なので戸塚までは無料で行けます。
戸塚から久里浜行きに乗り換え逗子駅で下車しました。駅前からバスで三ヶ丘へ向かうのですが、何処で停車するのか不明な上道路は混雑してノロノロ運転で皆不安になり
三ヶ丘というバス亭は未だかとかいう言葉を聞いた近くの乗客が運転手のもとへ行き
確かめて来てくれました。もう少しですと教えてくれて恐縮でした。
無事にバスを降りて、N田さんが予約してくれたレストランへ連絡すると店の人が
迎えに出てくれました。普通の民家で火曜日から金曜日までの営業なのだとか。
店の名前は「engawa」と横文字ですが縁側と言うにふさわしいこじんまりしたお店です。玄関の靴脱ぎから上がってリビングルームがレストランになっているのでした。メニューは3種類でオムライス、ハヤシライス、野菜のせいろ蒸しから選びます。
私達は全員野菜のせいろ蒸しにしました。小鉢のサラダが先に出て来ました。彩り良く
甘いドレッシングと紅い胡椒の実?がつーんと鼻をついてとても美味でした。
野菜のせいろ蒸しも豚肉や生麩、豆腐とキャベツ、大根、パブリカなどをごまだれとポン酢で頂きました。スープと15穀米もつきました。デザートは抹茶のシホンケーキ。
飲み物は、紅茶か珈琲を選びました。紅茶は試験管のようなガラス瓶に入った、カシス、マスカット、ダージリン、など数種の葉の香りを嗅いで選びました。
私はマスカットを選びました。香りも味もさわやかなマスカットでした。
満腹になって、ようやく美術館へ向かいました。平日なのに大勢の観客が入っていました。初期の作品から、年代を追って展示されていて変遷がたどれて興味深く鑑賞できました。初期の頃はゴーギャンを思わせる絵があったり、やがて水彩の岩崎ちひろ風の
絵、さすらいというコーナーの異国風景や人、印象的だったのは徹子の部屋で見かける
「アフガンの王女」の青いドレス。とにかく作品の数の多さに圧倒されました。
入る前は、すぐ見終わるくらいの作品数と考えていたので、驚きでした。会場を出たときは疲労を覚えました。美術館の前は海岸でした。暑いほどの日差しで海面はキラキラ眩しく正面を外して眺めました。左の砂浜の先に御用邸の白い塀が見えました。
美術館の裏手の小径を行くと椿の木が数本あって花が落ちていました。こんな近くに潮騒を聞きながらゆっくり高木の下を歩いているのは夢の中にでもいるような気分に
なりました。
帰りは沿線に火災があったとかでダイヤが乱れていると聞き、京急の新逗子駅から
別コースで帰りました。いつも元気なIさんとOさんも初めての吟行を楽しかったと大変喜んでくれました。次の句会が楽しみです。