ままならぬ意思の疎通や寒椿

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 今日も冬とは思えぬ暖かい一日でした。朝食後新聞を配りに出ると、暫く更地になっていた場所にようやく建物が建つようだと思っているうちにもう骨組みが完成して覆いが被されて中から工事の音がしていました。

 

 坂上について曲がると紅葉が陽を受けて美しく光っていて見とれてしまいました。この家のご主人はとんと見かけないけれどお元気かなと気になりました。

 

 午後の書道ボランティアへは薄着になって出かけました。施設の中は暖房が効いていていつも汗をかいてしまいます。受付には12月からはマスクを着用して下さいと貼りだしてありました。まだうがいまでは必要無いようです。

 

 今日は広間の真ん中の列で書道が出来るように配置されていました。女性は一名で後は男性ばかりでした。さらさらと何枚も書く人。一字一字丁寧に書く人。名前の文字が

思い出せない人。様々です。中では一番若手の男性は右手に障害が残り、左手に筆を持って書きます。真剣に取り組みしっかりした文字を書きます。

 

 ル机の配置の関係で、隣の列との間が狭く書いている途中に後ろを通る人が腕に触れてしまいました。暫くして様子を見ると途中から筆が進まずじっとしています。

どうしたのかと聞いてみると言葉も不自由で思っていることが伝わりません。うううと

身振りでテーブルを動かしたいようでした。そのうち腹を立てたように車椅子でその場を離れてしまいました。

 

 いつも時間いっぱい最後まで書く人なので、機嫌をそこねて残念でした。帰りにそれまで書いた作品を持っていくと大人しく受け取ってくれたのでほっとしました。いつも温厚な人がよほど悔しかったのかなと気の毒に思いました。

 

 仲間と別れて裏庭にまわるともう皇帝ダリアは終わって今は椿の花が目を楽しませてくれます。