路地奥にソナタの余韻沈丁花  遊々

 

 

第一回目の支部委員会が9時半開始なので、9時10分前には家を出ようとしたのですが手間取って9時になってしまいました。早足で坂道を上っていきました。

 

退任されたAさんから頂いた近道の地図を頼りに急ぎました。見覚えのある住宅地の一番奥に10年ほど前にピアノコンサートを開いていた田口千春さんのお宅があります。ここへの道のりがきつくなって月1で開かれるコンサートに参加出来なくなっていました。

確か当時は上野学園大学の非常勤講師をされていて、辻井伸行さんも生徒で彼は指に目があるようで絶対間違えないと言っていました。

 

縦型ピアノとグランドピアノが置いてあり、10人分ぐらいの椅子がおける部屋なのでさほど広い部屋では無かったと思います。いつもステージ衣装で演奏されました。

 

目の前で鍵盤を叩く指の動きを目で追いながら曲に聴き入りました。今考えると本当に贅沢な時間でした。田口さんは新婦人の会員で一時期は近くの班の班長さんもされて

何かと活動されていました。

 

最近亡くなられたと聞いて驚きました。信じられません。

 

田口さん宅の前に小さな公園があります。この公園を横切ると遊歩道に出ました。そこから数分で会館に着きました。

 

開始時間にかろうじて間に合いました。体温測定は36度5分。少々高めでした。

 

まずは新聞タイムから始まり、1分スピーチ、支部大会の反省、各班の活動報告、

と順調に議事が進み、最後に新年度の各係を決めました。私は何も解らないので

前任者に倣って産直関係を希望しました。

 

司会の腕が良いのか、時間内に終了しました。

帰りはゆっくり周りの風景も楽しみながら歩きました。買い物をして帰ろうと通りへ出ると角に沈丁花の生け垣がありました。香りを胸一杯吸い込みました。