多喜二忌や靴下の穴塞ぐ糸

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    昼近くなって、プラゴミを出していないことに気がつき慌てました。
家の前の坂の上のゴミ集積場をみるとゴミの山が見えました。まだ大丈夫と
我が集積場へ急ぎました。箱の中は満杯でした。箱のおかげで風が強くとも
散らかる心配も無くて助かります。

 

 息子の穴の開いた靴下が有るのを思い出して、繕うことにしました。何週間か前の
新婦人新聞にダウニング(繕い)の方法が載っていたのを思い出しました。穴に縦糸を
渡して横は一本おきにすくい縫いをしていました。毛糸ならそれでも縦糸を楽にすくえますが細く黒い糸では見えにくく感に頼って縫い進めます。

 

 しまいにどうせ見えないからと、自己流に埋めていきました。よく見ると小さなほつれがあちらこちらにありました。根気があれば容易に繕うことが出来ます。

 

 歳時記を見ていると、2,3日前が蟹工船の作者小林多喜二忌でした。虐殺忌とも言うらしです。なんと恐ろしい響きでしょう。戦時下に危険思想者という事で責め苦を負ったようです。多喜二の母は良き理解者であったようで映画化もされています。

 どんな思いで息子を見守ったのでしょう。胸が痛みます。